原爆投下―黙殺された極秘情報

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140815311
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

内容説明

終戦間際、日本軍諜報部員が記した「特殊任務機」、「通信上事前に察知する長崎爆撃5時間前」、「コールサインを八月九日も同様にキャッチしたが処置なし。あとの祭りとなる」という記述。なぜこれらの情報を黙殺されたのか。貴重な証言・新たに発見された資料をもとに、「唯一の被爆国」の原点に迫る第一級のノンフィクション。

目次

はじめに この国の原点
極秘の通信諜報部隊
不審なコールサインの出現
日米原爆開発の歴史
原爆投下へ動きはじめたアメリカ軍
原爆投下へのカウントダウン
広島 運命の八月六日
原爆と認めず
長崎 繰り返された悲劇
三度目のコールサイン
封印された原爆報告書

著者等紹介

松木秀文[マツキヒデフミ]
1972年生まれ、東京大学大学院理学系研究科修士課程(地球惑星物理学)修了。98年NHK入局。静岡放送局、報道局社会番組部などを経て、現在広島放送局放送部ディレクター。NHKスペシャル「ひとり団地の一室で」(地方の時代映像祭グランプリ)、NHKスペシャル「激流中国」(放送人グランプリ特別賞)、NHKスペシャル「封印された原爆報告書」(放送文化基金賞テレビドキュメンタリー部門本賞・科学ジャーナリスト大賞)、NHKスペシャル「原爆投下 活かされなかった極秘情報」(文化庁芸術祭テレビドキュメンタリー部門優秀賞)など、ドキュメンタリー番組の制作にあたる

夜久恭裕[ヤクヤスヒロ]
1977年生まれ、2000年NHK入局。仙台放送局、報道局政治番組部、社会番組部を経て、現在広島放送局放送部ディレクター。教育・医療・外交といった幅広いテーマで番組を制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カープ坊や

11
現場を知る人々も 知る方々も少なくなり 取材も大変だったであろうと思う。 特殊任務のB29が 日本に来ていることを 知っていた軍幹部。 原爆投下機が 襲来の時だけ 発令されなかった空襲警報  まだまだ謎だらけですが 東京に原爆が落とされるかも? という時に限り 素早い対応で、 天皇陛下を避難させるなどは、 広島、長崎は 天皇陛下や軍幹部、東京 を守るためにわざと軍部が情報を隠蔽したのかと 勘ぐってしまいました。 それにしても 日本の原爆開発などの 日本軍に都合の悪い資料は 焼却してしまった事は大変残念!2013/09/28

CTC

7
2012年2月初版。現在は…今月新潮文庫に落ちましたね。本書には2010年の広島原爆忌の日と、翌年の同日に放映されたNHKスペシャルの題材が収録されている。長崎原爆投下の5時間前に、梅津参謀総長は(少なくともその側近は)、原爆搭載機接近を知っていた、という事実の事だ。何故対策はとられなかったのか。ソ連侵攻の非常時にあった。ポツタム宣言を容れるか、を決する最高戦争指導会議の直前だった。しかし会議にはその話は出ていない。投下の報が齎された後も…。無辜の命など眼中になかったとでも云うのだろうか。大罪極まる話だ。2015/07/31

シュラフ

4
広島、長崎の原爆投下。実は新型爆弾の投下の予測を陸軍・海軍それぞれの情報収集部隊は、暗号解読により事前に情報キャッチしていたという。特に、長崎の場合は原爆投下がほぼ確実であると把握していたとのこと。だが、原爆投下が確実視された長崎に対して何らの対応もとられなかった。また、東京の空襲についても、実はB29の出撃情報については ほぼ把握できていたともいう。当時の政府・軍部の意図・判断は不明であるが、国家と国民の関係を考えさせられる一冊であった。 2012/04/01

mochizo

3
驚きを隠せない本です。当時の軍部は暗号解読で「原爆投下の可能性」を把握していた事、そして、その情報を最後まで生かせず空襲警報すら出せなかった事実が書かれています。先の戦争時に「特種諜報部」という秘密部隊がいたのですが、この部隊がサイパンでアメリカが何か特殊な訓練をしているという事や、原爆の開発が完成したという事実をつかんでいたという事実を述べています。そこでの原爆の暗号が「コマイヌ」だったとか。また、陸軍と海軍とのバラバラな行動も結局原爆投下を防げなかった事実も書かれています。何か、現在の3.11の政府の2015/06/25

樋口佳之

3
自分には衝撃的な内容だった。なぜ知らなかったかと。2015/06/17

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