内容説明
やわらかな色彩が放つ気品ある華やぎと洗練―。庶民から王候貴族まで、国内外で人々を魅了してきた伊万里焼の「色絵」。その華麗なる美の世界をご案内します。
目次
壱のツボ 温かい白が色彩をひき立てる
弐のツボ 華麗な模様に元禄の華やぎ
参のツボ 食卓に柄を生かす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょう
11
有田焼、鍋島とは別物?の疑問が解けました。江戸時代になり鍋島藩が分業制、門外不出で作らせたそうです。チャイニーズ・イマリと呼ばれた時代があり、ヨーロッパからチューリップ模様を注文されたり、日本の石榴模様をマイセンで真似したらオニオンになったり。早く沢山焼くために赤のみで絵付けして金彩を加えた物が逆に好評だったり。柿右衛門がたくさん見られます。興味深く読みましたが、ふと思い出す長崎の祖母宅では汁碗も焼き物で、茶碗とも木のお椀とも違う形でした。汁碗文化圏、どこまででしょう。2022/01/22
Koki Miyachi
2
NHKの芸術番組「美の壺」の書籍版。「伊万里焼 色絵」がこの本のテーマ。江戸時代より国内外で人気を博してきた和の器を代表する伊万里焼。極彩色が器を彩る色絵はその一つの到達点。色絵発祥の歴史、柿右衛門様式、東西文化交流、伊万里焼を代表するスタイル金蘭手、文様のモチーフ、器の楽しみ方まで。簡潔なテキストを堪能、鮮やかな図版に見とれる。2020/10/09
しげパレード
0
勉強のつもりで読んでみた。色絵の伊万里焼の歴史をざっくり知れるのがいい感じ。海外輸出を前提に発展・変化してきた伝統なのが印象的。しかし色絵の美をテーマにしてるのに白黒写真多いし、カラー写真は紋様のアップが多くて作品全体を見れないことが非常に不満だね。2014/02/16
mizu
0
最近番組観てないな〜。2011/10/12
ぽこあぽ
0
勉強になった。解説ページの写真もカラーだとわかりやすいのに。2010/04/11