源氏物語の男君たち

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  • サイズ B40判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140813041
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C0095

内容説明

見た目がよくても、甘い言葉をささやいても、昔も今も千年変わらず、男の愛は「自己本位」。嫉妬、横恋慕、復讐心…。一大源氏ブームを巻き起こした第一人者が、権力と色情に生きる『源氏物語』の男君たちの姿を、現代の男性の生き方や性格・心理に重ね合わせながら見ていく。

目次

第1章 光の君の誕生
第2章 源氏と藤壷の禁断の恋
第3章 従者・惟光の忠誠と危険
第4章 「負け犬」朱雀帝の悲劇
第5章 源氏と藤壷の陰謀
第6章 裏切られた頭の中将
第7章 柏木の悲しい恋
第8章 薫と匂宮の恋の争い

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年徳島市生まれ。東京女子大学卒業。57年『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞受賞。61年『田村俊子』で田村俊子賞、63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、98年NHK放送文化賞、2001年『場所』で野間文芸賞を受賞。1973年に岩手県平泉町の中尊寺で得度受戒。74年より京都・嵯峨野に寂庵を結ぶ。87年から2005年まで岩手県の天台寺住職(現・名誉住職)。06年に国際ノニーノ賞受賞、文化勲章受章。07年に徳島県県民栄誉賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のり

16
瀬戸内寂聴さんの源氏物語解説は本当にわかりやすく、すっと入ってくる。紫式部という作家像も作家目線で解説してくれるのもいい。2018/05/03

zakuro

3
「女君たち」に続いて。本編を読んでいるから、あああの場面ねと思い出しながら読めたが、未読の人は理解できるだろうか。あくまでも本編読後の振り返りに読まれる本であると思う。NHKの講座用のテキストを編集したもので女編とだぶっている箇所もある。筆者の文章は初めて読んだが、独特の文体で大変読みづらい。この訳だったら本編読破は難しかっただろうと思った。女君では花散里や末摘花が好きだけど、男君は?と考えたら、意外といないんだよね。結構クズ男ばかりで。強いてあげると惟光かなあ。フットワークが軽く気が利いて使えそうだから2021/06/27

けん

2
読み易く、面白く、他の源氏本での欠落した知識や情報を補完することもできたので、とても有意義な本であった。ただ、「誤字・脱字がかなりあった」のが残念な点であった。「出版社はしっかり校正しろよ!」と言いたい。2020/08/20

よみ

2
普段姫君たちに話題を奪われがちですが、魅力的な公達は源氏だけではないのよ、と教えてくれる一冊です2015/03/20

Aki

2
男君を中心に解説した本だけれど、女君に関する記述のほうが強く印象に残った。やはり、『源氏物語』の主役は女君たちなのだなぁと、改めて。2014/01/31

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