内容説明
NHK広島放送局では、2002年4月1日から7月31日まで、広島市、広島平和記念資料館、中国新聞社とともに、「被爆者が描く原爆の絵」募集キャンペーンを展開しました。ニュース、番組制作、事業など全局あげての呼びかけを行った結果、1000枚以上の絵が寄せられました。この作品集は寄せられた「原爆の絵」とNHKスペシャル『原爆の絵~市民が描くヒロシマの記録~』(2002年8月6日放送)をもとに再構成・編集したものです。
目次
1000枚の絵
あの日キノコ雲の下で何が起きていたか
ノーモア・ヒロシマ
絵に託された「遺言」(救えなかった後悔;封印された記憶;娘の最期の苦しみを知る;取り戻した憐れみの心;絵に手がかりを求める)
記憶から記録へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
38
原爆の惨状を伝えるものとしては、数少ないとはいえない写真があるが、実際に被爆された方の見た街は、写真以上の悲惨さであった。素人の絵であるとはいえ、その場面を想像すると、写真以上のものがある。街が燃える色など、ものすごく恐ろしい。二度とこんなことが起こらないように、思わず祈らずにおれない。8月の最初はこの本で始めた。2016/08/03
テンちゃん
15
二度とこのような悲劇を起こしてはならない。亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、今も尚、あの悲劇から苦しむヒロシマの人々の悲しみを胸に、二度と戦争が起きないように、共々に平和への道を訴えつつ、この世の中から原子爆弾が消え去ることを願っています。2015/08/06
おじ
4
図書館にて。ニュースとかで「〇人が死んだ」と、数字だけ聞いてもピンとこないけど、それぞれの名前や最期の瞬間を知るとまた違ったものを感じる。2015/06/29
山葵
3
一つ一つの絵が壮絶過ぎて、一気に読んでしまった。一般の人によって絵に描かれる事で、現実味が増してより恐ろしく感じました。怖いです。2012/02/10
きゃさりん
2
広島の原爆の様子を描いた本でした。ひとつひとつ、説明書きが書いてあり、わかりやすかったのです。しかし、それがあまりにもリアルで、本当に二度と戦争を繰り返してはいけないと思いました。何故人と人が殺し合わなきゃならないのでしょうか‥。とても悲しい現実が、約70年前にあった事実は変えられません。だからこそ、同じことを繰り返してはいけないと思いました。2016/10/30