内容説明
ヨーロッパの気候、風土、歴史に育まれたおいしいお菓子に出会う旅。
目次
1 王侯貴族や伝説にまつわるお菓子(王妃マリー・アントワネットのお気に入り―クグロフ(フランス)
見習い職人が一躍有名人に―ザッハートルテ(オーストリア) ほか)
2 お祭りや行事を彩るお菓子(鉄血宰相のベルリンと農家のドーナツ―ベルリーナーとクラブフェン(ドイツ)
宗教的な意味もある国民的スナック―ワッフル(ベルギー) ほか)
3 土地の素材が生きるお菓子(小さな村の結婚式と美味しい栗―ゲステニェピュレー(ハンガリー)
美しいエルベ川の果樹園―アプフェルクーヘン(ドイツ) ほか)
4 生活に溶け込んだ郷土のお菓子(美酒とイタリアの伊達男―カントゥッチとヴィンサント(イタリア)
苦い温泉水を飲んだ後の口直し―オプラトキ(チェコ) ほか)
著者等紹介
相原恭子[アイハラキョウコ]
横浜生まれ。慶応義塾大学哲学科卒業。ドイツ政府観光局勤務を経て、作家・写真家活動に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二藍
8
ヨーロッパをめぐり、その土地の歴史や文化に触れつつ、伝統のお菓子を紹介してゆく本。写真もたくさん載っているし、上記の通りお菓子の由来についても詳しいので面白かった。そして美味しそうだった。2014/11/04
Humbaba
8
甘いモノというのはそれだけで人を幸せな気持ちにしてくれる。それぞれの地方には、その地方独特の名産品というものが存在する。その中にはいつの間にか一般化して、由来など誰も木にしなくなっているものもある。しかし、そのようなものこそ見なおしてみると新しい発見があるだろう。2013/10/15
みやび
5
何百年の昔からヨーロッパは国同士で支配したりされたり、一つの国が分かれたり統合したりと幾度となく国境線は変わってきた。その度に様々な民族や文化が混じり合い食文化も少しずつ変わる。お菓子もそう。古くから伝わる伝統的なお菓子、普段の生活に寄り添う素朴なお菓子、特別な行事に食べるお菓子。そんなお菓子が隣の国とルーツを同じくしていたり国は違ってもそういった所で繋がっている。島国の日本ではわからないおもしろさがある。2020/12/06
しょうたん
0
カラー写真が豊富で目に楽しい。小銭を握りしめて買いに行くような「お菓子」と長閑なヨーロッパの情景、のんびりしたい時に、お茶と一緒に読んで下さい。2011/02/05
tuna
0
ヨーロッパ、と言っても素朴なお菓子ばかりが載っていてほっこりする内容。そのお菓子にまつわる歴史も紹介されていて面白い。2011/01/22