内容説明
本書は、昔から体によいといわれる食品のなかでも、もっとも代表的なものであり、しかもその根拠が科学的に解明されつつある“ゴマ”を取り上げました。ゴマが体によいということは、昔からいわれていました。しかし、“なぜよいのか”については、科学的に明らかになっていませんでした。それが近年、日本の研究者たちによって、ゴマに多く含まれているリグナン類が強い抗酸化性を示し、老化を防いだり、コレステロール値や血圧値を下げたり、がんを抑制するのに効果のあることが明らかになりました。抗酸化物質というと“カロチノイド”“ポリフェノール”という言葉をよく耳にしますが、ゴマリグナンはこれらと異なり、抗酸化作用プラスアルファの独特の効用を持つ新しい機能性因子として世界的に注目されつつあります。こうしたリグナン類の研究をはじめ、ゴマに含まれるたんぱく質、脂質、その他多くの有効成分の研究の進展によって、古くから賞用されてきたゴマが優れた食品であることが科学的に証明されたのです。
目次
第１章 現代科学が再発見！世界に伝承された健康食品“ゴマ”
第２章 話題のゴマリグナンが鍵 ゴマの健康効果
第３章 こんな症状にも力を発揮！ゴマの知られざる効用
第４章 小さな粒にギュッと詰まったゴマの栄養成分
第５章 毎日の食事にゴマを上手に生かそう
第６章 日本の伝統食、世界の料理に学ぶ
第７章 ゴマをもっと知ろう
