内容説明
アジアが生んだ世界食、そのルーツと伝播への旅。
目次
スパイスは大地の香り カレー(黄色に込められた民族の祈り;カレーとは何か―そのルーツを探る)
塩ふく大地の奇跡 醤油(アジアからの贈り物;日本人に欠かせない醤油;アジアの味覚の基本「魚醤」;カメラがとらえたアジアの食)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無識者
8
こちらもルポで少し物足りない気がした。どちらかというと醤油の方が面白かった。魚醤というと臭いがきつい印象(嫌いではない)があるけど、あれってなれるもんなんだな。2018/01/04
印度 洋一郎
4
アジア太平洋地域の代表的な食文化である、カレーと醤油を取材した番組の書籍化。カレーの本場インドへ行き、「インドにカレーは存在しない」という通説を改めて検証。それは「カレーとはそもそも何か?」に行きついてしまう。この本では、「香辛料を使った料理」と一応カレーと定義しているが、そうなるとインドの料理のほとんどが含まれてしまう。対する醤油は「発酵調味料」という概念でペースト状のものも含む。ベトナムのニョクマム、タイのナンプラー等の魚醤、中国の豆板醤、韓国のコチュジャン等の穀醤(日本の醤油)等アジアには欠かせない2023/03/22
Takuya Kosugi
0
カレーの章のみ通読。 鬱金(ターメリック)に関する記述は後々、染め物をやる際に参考になりそう。特に、石灰と混ぜることでオレンジ色になることは知らなかった。また、ターメリックはただの染色材料ではなく、それ自体神聖なものであり、魔除けであり、幸せを招く意味がある。 近い将来、自分で栽培した鬱金で染めた物を身に付けたい。2021/01/22