内容説明
ベトナム海岸2000キロを旅し、悠久の中国へ。ローマ帝国と漢帝国を結んだ貿易の中継地ベトナム。その文化の香りたつ海岸線を中国国境まで北上する。そして、古来より中国大陸の窓といわれた海南島、広州へのルートを探る。
目次
海道の王国(始めて一通せり;インドシナ文化の源流;海道の宝、ツバメの巣;香木中の至宝;栄光のチャンパ王国;中越関係の展開)
中国の門(“中国の門”をくぐる;海南島の少数民族;先住民族の誇り;海南島から広州へ;国際都市、広州)
海雲関の北と南―二大文明と海道の王国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
11
1988年発行、日本放送出版協会の単行本。ベトナムと中国南部。ベトナムの歴史は日本にはあまり馴染みがない。中国南部は海南島と広州。宋元の時代は泉州が貿易港で名前が出てくるのに明代以降は出てこないのはなぜかと思ったら川の堆積作用で港が埋まっていたとは。広州は今でも中心都市ですよね。で、ベトナムの歴史も少しは知りたくなったかも。以外とカンボジアとは直接の関係は薄いのだろうか。2024/07/24
橋川桂
2
いよいよ中国領へ。30年前の本で、まだソ連はじめ共産圏が健在だった頃な訳だけど、中国はもう独自路線に踏み出し始めていて、21世紀になって日本に追いつき追い越すその助走、のようなものはやはり感じる。2017/11/15