ことぱの観察

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ことぱの観察

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140057544
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

文芸の世界で最も注目を集める作家が挑んだ、言葉の定義をめぐるエッセイ集。

「好きになる」「さびしさ」「つきあう」――。日常で何気なく使っている言葉で私たちは、他人と「本当に」分かり合えているのだろうか。一つ一つの言葉が持つあいまいさや脆さを鋭く見抜き、記憶や経験、痛みや喜びの「手ざわり」からその意味を結び直す。他人や、自分自身や、そのあいだにある関係を観察した日々の、試行錯誤の記録。

ある言葉があって、同じ言葉を使う他人がいる。しかし、お互いにほかの文脈を持っていて、ほかの意味を考えている。だから会話が食いちがい、ときに関係がうまくいかなくなるのだ。定義をしながら、そしてその不完全さを思いながら、いつも感じてきたことがある。言葉がわたしの中である意味をむすぶとき、そこにはわたしの記憶や、経験や、痛みや喜びの手ざわりが、どうしようもなくまとわりつく。そしてきっと、他人の使う言葉には、彼らの記憶や、経験や、手ざわりが、同じようにまとわりついている。(「観察」より)

まえがき
1.「友だち」「遊びと定義」「敬意とあなどり」「やさしさ」「確認」「忘れる」「くさみ」
2.「好きになる」「恋」「ときめき」「性欲」「つきあう」「愛する」
3.あなた「友だち2」「めまいと怒り」「さびしさ」「寝る」「飲むとわかる」「乗る」「観察」

内容説明

わたしにはなにより、他人のことがよくわからない。やさしさ、さびしさ、好きになる―。何気ない言葉の「意味の手触り」から、相手と自分の関係を見つめ直す。最注目の作家によるエッセイ集。

目次

友だち
遊びと定義
敬意と侮り
やさしさ
確認
忘れる
くさみ
好きになる
恋(前編)
恋(後編)
ときめき
性欲
つきあう
愛する
友だち(訂正)
めまいと怒り
さびしさ
寝る
飲むとわかる
乗る
観察

著者等紹介

向坂くじら[サキサカクジラ]
1994年、愛知県名古屋市生まれ。2016年、Gt.クマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニット「Anti‐Trench」を結成、ライブを中心に活動をおこなう。2024年、初小説『いなくなくならなくならないで』(河出書房新社)が第171回芥川龍之介賞候補となる。執筆活動に加え、小学生から高校生までを対象とした私塾「国語教室ことば舎」の運営をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃが

38
言葉の定義をめぐるエッセイ集。詳細は説明しにくいが、内容は著者の感性ほど極端ではないが、友達のような人、夫、自分やそのあいだにある関係が生じる際に感じる違和感のようなものは共感。「同じ言葉を使う他人がいる。…言葉がわたしの中である意味をむすぶとき、そこにはわたしの記憶や、経験や、痛みや喜びの手ざわりが、どうしようもなくまとわりつく。そしてきっと、他人の使う言葉には、彼らの記憶や、経験や、手ざわりが、同じようにまとわりついている。」と。書名が「ことば」ではなく「ことぱ」なのも緊張をほぐしてくれて興味深かった2025/02/18

メタボン

21
☆☆☆ 詩人が言葉を定義する試み。定義と言ってもなまなかなものではなく、少しひねくれた、うがったものに感じるのは、匂坂くじらの思考の過程を経たものだから。正直この人の詩は私の好みではないし、身近にいたら敬遠するタイプの人かもしれない。ただ発する言葉には何かひっかかるものがある。この種のエッセイはやはり蜂貝耳の方が好き。ただし小説は読んでみたい。文字を入れ替えて遊ぶこと(マイケル・ジャクソン→ジャイケル・マクソンなど)をスプーナリズムというのを初めて知った。2025/02/16

あおでん@やさどく管理人

21
ウェブマガジンで連載していたエッセイをまとめたもので、毎回一つの言葉の「定義」を語るというもの。辞書的な定義というよりは、くじらさん個人の経験からその言葉の意味を探って(観察して)いくエッセイという方が合っているかも。「やさしさ」の章で、バスの運転手のすぐ後ろにある席の「『やさしくもいたいけれど、なるべくいい目にもあいたい』という欲求」は心当たりがありすぎる。とはいえ、他の言葉を並べて定義しようとすればするほど、その言葉の本質から遠ざかってしまうような気がしてくるのも、何となくわかる。2025/02/03

ebi kan

4
何気なく目にしたり使ったりしている言葉を定義することの難しさを新鮮に感じる。何となく意味が分かっていても説明しようとすると言葉が見つからなかったりする。本書に提示されている言葉たちの定義に納得できるものもあったりちょっと違和感を覚えるものもあったりと、自分と他人の考え方の違いに面白さを感じました。 他人をわかるためには言葉をわからないといけないのかもしれない。2025/02/15

紫陽花

4
言葉を定義する、ということにアランの『定義集』を思い出していたら、冒頭に引用があった。自身の経験や周囲のことから言葉を定義しなおす姿勢が真摯で素敵だ、と思う。普段から周囲に、自分に真摯でないとこういう文章は書けないな…と思う。「ときめき」の定義の不器用さにくすっと笑いもしたし、じゃあ自分にとってときめきって…?と自分の中の定義を改めて考えるきっかけにもなった。2025/01/02

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