出版社内容情報
「あなたにこの物語の犯人はわからない」――人気作家・中山七里が、生活保護受給制度の限界を、骨太で極上のエンターテインメント・
内容説明
仙台市の福祉保健事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か?なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?罪と罰、正義が交錯した先に導き出されるのは、切なすぎる真実―。
著者等紹介
中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年生まれ、岐阜県出身。2009年『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
1153
中山 七里は、新作中心に読んでいる作家です。図書館の予約に出遅れてようやく読めました。中山 七里は、ハズレが少ない作家、380P超一気読みです。それにしても生活保護の闇は深い、働き方改革なんかよりも生活保護を何とかしないと日本経済は沈んでしまいます。2018/07/24
青乃108号
973
震災で失われた命と、生活保護の申請を却下され失われた命。護られるべきであるのに護られなかった者達と、その者達を護り切れずに生き延びた者達の物語。題材が重い上にとても辛い話であるにもかかわらず、最後まで惹き付けられ本を置く事が出来ない。クライマックスの空港の場面にいたるその盛り上げ方に、あまりにのめり込み過ぎて夕飯を食べる事さえ忘れて読みふけった。考えさせられる、重いけれどとても良い本。生活保護を始めとする社会のセーフティネットは本当に護られるべき者に適正に機能する世の中であってほしいと思う。2022/07/06
うっちー
875
私の税金は有効に使われているのでしょうか2018/02/06
ウッディ
805
体の自由を奪われ餓死死体として発見された三雲と県議会議員の城之内。二人ともに善人、人格者と言われる人物で、犯人の動機がわからず捜査は難航する。そんな中、二人が勤めていた塩釜福祉事務所で暴行・放火を行い、服役していた利根が出所していたことがわかる。利根とけいさんとカンちゃん、血のつながりはなくても、家族以上に互いを思いやる関係、そして収入もなく、生活保護も受けられず、餓死したけいさんのことを思うと涙が止まらず、最低限の生活を営む権利とは何かを考えさせられた。意外な犯人への驚きもあり、面白かったです。 2018/11/01
ちくわ
722
テミス&ネメシス以降、妙に中山七里が読みたくなる。ド素人の意見で恥ずかしいが、ドキドキしつつも先の展開を予想しながら楽しむ自分がいる。さて、本作はどうだ? 感想…生活保護の特定側面がクローズアップされ、ドラマ風味の『演出』がやや過剰なイメージを抱いた。加えて中山作品も3作目になると、本当の犯人は権力者側にいる!という華麗などんでん返しまで先読みしてしまう。ああ、やっぱそうなのね…。コレを様式美だと捉えれば+の評価に、マンネリと感じれば-の評価に…このマンネリを打破出来る作家さんが生き残っていくんだろうな。2025/10/05




