出版社内容情報
《内容》 看護とはケアリング実践であり、多くの実践がそうであるように、看護はそれ固有の道徳観を持ち、ケアすること自体道徳的な行為である。したがって、看護倫理は、看護実践に本来的に備わっているものである、というのが本書の主題である。さらに、実践されるがままの看護の探求から見出された看護固有の道徳観の解釈が、「一人の良い看護師であるということ」「全体的で全人的なケア」「ケアする存在〔ケアする者として居合わせること〕」「ケアへと呼びかけられること」「実践倫理」というテーマのもとに章を追って展開される。看護学生はもとより、経験豊かな看護師にとっても、看護の本質を深く問いながら、看護倫理を学ぶことができる絶好のテキストである。さらに、巻末にサラ・T・フライ博士による「看護倫理」(発展・教育・研究・理論)を付した。
《目次》
第1章 なぜ,もう一つの看護倫理の本を?
第2章 一人の良い看護師であるということについて
第3章 全体的で全人的なケア
第4章 ケアする存在〔ケアする者として居合わせること〕
第5章 ケアへと呼びかけられること
第6章 全人的実践における倫理的な事柄
第7章 倫理と看護についての内省的対話
付録:看護倫理(サラ・T・フライ)
内容説明
本書は、看護の意味の現象学的な研究から生まれた希有な「看護倫理」の書である。著者らは、実践されるがままの看護を探究し、看護とはケアリング実践であると解釈するに至る。「看護倫理」は看護実践に本来的に内在し、看護の道徳観はケアする者としての看護師の存在を通して実現することを、豊富な実践例を通して実現することを、豊富な実践例と対話を通して解き明かす。看護学生にも、経験豊かな看護師にも、看護の本質を深く問いながら、看護倫理を学ぶことができる絶好のテキスト。付録にサラ・T・フライ博士の看護倫理の概説(発展・教育・研究・理論)付き。
目次
第1章 なぜ、もう一つの看護倫理の本を?
第2章 一人の良い看護師であるということについて
第3章 全体的で全人的なケア
第4章 ケアする存在(ケアする者として居合わせること)
第5章 ケアへと呼びかけられること
第6章 全人的実践における倫理的な事柄
第7章 倫理と看護についての内省的対話
付録 看護倫理
著者等紹介
田中美恵子[タナカミエコ]
東京女子医科大学看護学部・大学院看護学研究科教授。博士(看護学)。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業、国立療養所東京病院附属看護学校卒業、聖路加看護大学大学院博士後期課程修了、国立武蔵療養所、埼玉県立衛生短期大学、聖路加看護大学を経て、現職。専門:精神看護学・解釈的精神看護学
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