語るに足る、ささやかな人生―アメリカの小さな町で

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140054826
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

内容説明

アメリカ全土に無数に散らばるスモールタウン。そこで出会った人々は、生きることの基本的な意味を教えてくれた。心温まる13の短編で紡ぎ出されるロード・フォークロア。―ここには乾いた温もりがある。

目次

夕闇のドライヴイン・シアター―サウスダコタ州ウイナー
神に見離された場所―サウスダコタ州ウォール
幽霊の棲む館―ニューヨーク州スプリングヴィル
温もりの夜の中へ―ウィスコンシン州ダーリントン
芝生の暴力―イリノイ州ディクソン
警察に届いた電話―ミネソタ州ウェセカ
最も素晴らしいスモールタウン―インディアナ州モーガンタウン
青いトマトのフライ―ミシシッピ州ベルゾーニ
谷あいの寂しい音―アーカンソー州マウンテン・ビュー
ホテル・ブルックリン―アイオワ州ブルックリン
赤い荒野のロディオ―テキサス州アンソン
夕陽に輝くネオン―ニューメキシコ州ギャラップ
さようなら、スモールタウン―アリゾナ州セリグマン‐カリフォルニア州パームスプリングス

著者等紹介

駒沢敏器[コマザワトシキ]
1961年東京生まれ。専攻はアメリカ研究学。雑誌「SWITCH」で編集者・取材記者を務めた後、フリーに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

19
アメリカのスモールタウンを巡るロードムービー。CNNのニュースには出てこない等身大のアメリカとその良心があります。ノンフィクションかとは思えぬ程の完成度。2005年の作品ですが、忘れられない一冊になりました。最も心にしみたのは、『ものを作る行為はアメリカでは建国という行為と直結している。それは常に自分を確認する作業を伴う。「セルフ」に向き合い、何故生きているのか、まるで何故生活しているのかに突き当たる』でした。2014/08/23

Shimaneko

12
自分も同じ90年代、中西部の地方都市に住んでたことがあるので、ここに出てくるようなスモールタウンではないものの、当時のいろんな景色や匂いを懐かしく思い出しつつ読了。職場のカフェテリアのメインシェフが南部出身だったので、fried green tomatoes や beef barley が絶品だったこととか、現地で免許を取った直後の初インターステートとか初モーテルとか。かれこれ30年近く前の記憶がどっと蘇ってきて、くらくらしちゃった。アメリカも、なんかもう別な国になっちゃったからねぇ。。。2025/01/24

tomo

5
広大な大地に点在するスモールタウンを繋ぐようにアメリカを横断するというのが旅のテーマ。忘れられた土地に暮らす、無名の人々の「語るに足る物語」はどれも人生について考えさせられるものだった。広大で荒涼とした大地や、どこまでも真っ直ぐに続く風景の変わらない道、車の巻き上げる砂埃、錆びつき色褪せたルート66のプレート。旅の全てを助手席から眺めているような気持ちで読んだ。旅の情感が伝わってくる。 幾つになっても、ドライブインシアターは私の憧れ。2021/06/08

かみーゆ

4
アメリカのスモールタウンを巡り、ささやかな、でも語るに足る人生にふれていくロードノベル。いやー素晴らしかった。。こういうアメリカってまだあるんですね。このなかで駒沢さんが話を聞いた人たちって、「こんな町にも物好きな日本人が来たことがあるんだぜ」って覚えてるんだろうな。自分のことが本当に日本で本になって読んでる人がいるって知ったらどんな反応するんだろうとか考えるとちょっと楽しい。駒沢さんの文章好きです。素敵な一冊でした。2020/11/16

takao

3
ふむ2024/03/03

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