感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
23
『機動戦士ガンダム』の安彦良和が描くジャンヌ・ダルク物語。全編オールカラーという鮮やかさ。私は世界史に無知なので、設定の把握がしんどかった。解説があるので、私同様に世界史に疎い方はそちらを先に読むのがお勧めである。いつもながら見事な絵である。時々溜息が出るほど綺麗な絵がある。物語は肝心のジャンヌ・ダルクの没後の世界。主人公はジャンヌ同様の男装の麗人エミール。ジャンヌはエミールの幻というか内心の対話相手として登場し回想される。無知な私としては、ダイレクトに伝記を描いて欲しかった気もする。2014/10/06
夜兎
4
安彦さんの絵が見たかったので読みました。ガンダムのイメージが強かったけど、それ以外でも安彦さんの絵っていいな…。エミールの脚のラインが女性的なところと、馬の表情、台詞無しで絵だけで展開する場面等がお気に入り。ジャンヌ・ダルクに関しては子供の頃に漫画伝記を読み、お気に入りの人物。しかし色々と忘れているので、ジャンヌ・ダルク関連の別の本でおさらいしようかと。2014/09/10
ととろ
2
ジャンヌ・ダルクの死後、彼女の亡霊を追う「少女(ピュセル)」の話。百年戦争の時代、フランスの英雄として活躍したが宗教裁判の末に火刑に処されたジャンヌ・ダルクの不遇な生涯を辿るようだ。作者は彼女の一生をどう解釈するのか、楽しみだ。2010/09/11
gontoshi
1
このような切り口でジャンヌ・ダルクを 読めるのはいいですね。2019/07/27
ビシャカナ
1
ジャンヌ・ダルクの物語でありながら、ジャンヌが主人公ではない、主人公は訳あって男として育てられ、ジャンヌに憧れを抱く領主の娘。戦争に参戦するために街を出て、ジャンヌの足跡を辿る中で、ジャンヌの幻影に出会い、泥沼の百年戦争の内実を垣間見ることになる。ジャンヌのことも百年戦争のこともよく知らない自分には驚くことばかり、思い切った物語も読み応えがある。2018/06/13