内容説明
紙の脆弱化や過剰消費が叫ばれ、紙は曲がり角に立っている。仏教文化や王朝文化を彩る紙、和風建築を支える紙、情報を伝える紙など、実用性と芸術性を見出し、暮らしのなかで紙を巧みに使いこなしてきた日本人の豊かな感性を見つめ直す。
目次
序 日本文化を支える紙
1 紙の道(紙が生まれるまで;紙の広がり)
2 歴史のなかの紙(和紙への道のり;和紙の時代)
3 暮らしの和紙(水から生まれる紙;書くための和紙;手仕事の和紙;住まいの和紙;和紙の着物;印刷と和紙)
4 洋紙の時代へ(西欧へ知られた和紙;洋紙の100年)
5 現代の紙(実生活と紙;現代芸術の紙;紙漉きの科学;新しい時代に向って)