内容説明
清河八郎とはどのような男だったのか?幕末史に流星の如く表れ、消えていった清河八郎は、尊攘派でありながら幕府に接近し、浪士組を組織した黒幕だと思われている。しかし清河は何をやりたかったのか―天皇の直下に郷士をあつめ、かって存在していなかったかたちの政権を作ろうとした。本書は清河八郎の足跡を丹念にたどりながらまとめられたもうひとつの新選組外史である。
目次
疾風怒涛の時代―魁けて、またさきがけん
出羽の郷士、備前の郷士
立身揚名の決意
尊皇攘夷とは外国人を斬ることなのか
安政大獄
文武指南所
虎尾の会
領土なき王侯―京都義挙のくわだて
寺田屋騒動―生涯一度の愉快
浪士組
天子の軍隊
八郎以後(新選組;新徴組)
著者等紹介
高野澄[タカノキヨシ]
1938年、埼玉県坂戸市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。新聞学を専攻。立命館大学大学院史学科修士課程を修了。専攻は、日本近代史。立命館大学助手を経て、著述専業
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感想・レビュー
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マッピー
8
武士ではなく郷士なので、将軍や殿様などに恩義はない。自分の才覚で道を切りひらき、天皇に認められて共に新しい国を作っていきたいと願っていたらしい。この本に書かれている清河八郎はそういう人だったようだ。評伝のつもりで読んだのだけど、これは本当に評伝なの?もしかしたら小説?だって著者の希望的観測で話しが進みすぎるんだもの。だから清河八郎も中二病みたいな人物になってしまっている。さんざん苦労して読み終わったあとに思ったことといえば「だから、何?」これが学生のレポートとして提出されたら、即刻書き直しを命じます。2017/02/15
i-miya
1
きよし 藤本鉄石 酒井忠義(ただあき) 九条尚忠(ひさただ) 吾妻山の北麓から発する流れ 最上川 酒田へ注ぐ 庄内藩 月山 清川 藤本鉄石 岡山藩、池田光政 伏見奉行 十津川遊行 黒住宗忠 黒住教 アマテラスは太陽だった ≪ 伊勢の御師 ≫ 山田大路親彦 伊勢の大○○と暦を配り伊勢参宮の観光を勧誘 上京する目的 五摂家ー近衛家 島津と縁戚 山田大路 薩摩 大隈 日向ー檀所 宿泊させる 「尊皇の姿勢を強めなされ」 鉄石会いにいく 歯を黒くする山田大路 ナカヤマで同志の絆 「じじ」鉄石2008/05/14