出版社内容情報
深海底に生物の群がるオアシスが発見された。その膨大な化学物質は大気や気候変動に多大な影響を及ぼす。地球環境のカギを握る海洋システムを、潜水船での調査に基づき、見直す最前線。
内容説明
太陽の光も届かない、深さ数千メートルの深海底に、生物の群がる華やかなオアシスが発見された。オアシスから供給される膨大な化学物質と熱は、世界の海をめぐり、海洋と気候に影響を与える。海洋大循環のメカニズムが解明され、寒冷化と温暖化を頻繁にくり返した古環境の復元も進み、未来の気候予測に大きな期待がかかっている。地球環境のカギをにぎる海洋システムを、潜水船で深海調査する科学者が見直す。
目次
序 深海底から噴き出す温泉
１ 海洋を調査する
２ ダイナミックな海洋の動きと気候変動
３ 深海底の熱水活動
４ 太平洋を覆う熱水プルーム
５ 熱水活動の規模と地球環境
６ 深海底の異変を知らせる冷湧水
７ 海底の下はどうなっているのか
８ 気候を変えたスーパープルーム
９ 深海底、最後のフロンティアに挑む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いきもの
4
深海から湧き出す熱水とそこに群がる生物群集。そんな深海のオアシスから始まって海洋の循環システム、ベルトコンベア、そしてプレートテクトニクス。深海の変化が地球の気性に影響を与えているかもしれないというのが興味深い。2017/05/15
takao
2
ふむ2023/02/17
鏡華月
0
筆者のしてきた内容を物語形式で語っていたもの。わかりやすさは無いかもしれないが物語形式なので読んでいる分には楽しめた。2017/08/07
ipusiron
0
メモ完2013/03/10
