内容説明
食卓から歴史のワンシーンが見えてくる。王侯貴族、哲学者、文筆家、科学者、音楽家、画家…。それぞれの立場で味わった、悲喜こもごもの食卓模様をひも解く!文献から当時の料理をレシピ化!作って味わえる体験型教養!
目次
第1章 神々と囲む食卓
第2章 すべてを飲み込むローマの食卓
第3章 帝国の崩壊から中世へ
第4章 タタールの脅威と中世料理の確立
第5章 中世の終焉
第6章 大航海時代の到来
第7章 新旧大陸のマリアージュ
第8章 洗練される食文化
第9章 植民地政策と保存食
第10章 グローバリズムとローカリズム
著者等紹介
遠藤雅司[エンドウマサシ]
歴史料理研究家。世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」主宰。漫画「Fate/Grand Order英霊食聞録」で食文化と料理を監修。株式会社明治の食育サイト「偉人の好物」にて監修を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
この人の歴史と食をまとめる力にはもう脱帽です。娘さんが好きなローマ部分は一緒に読みました。これ、エピソードの横にレシピと写真がカラーで紹介されていたらもっと面白かっただろうなあ…。カエサルのエピソード、娘さん大喜び。2022/05/12
ようはん
15
よく調べたなーと思ったぐらい古代から近代までのヨーロッパ食文化史の情報量が豊富。2021/11/18
このこねこ@年間500冊の乱読家
3
⭐⭐⭐⭐ マリー・アントワネットが、民衆のために小麦の値段を憂う書簡が残っているエピソードは、なかなか興味深かったです。 古代の料理を再現した写真も載っていますが、普通に美味しそうでした。キュケオーン今度作ってみますかな。2022/01/06
つじつじ
2
イギリス人はカレー好きだったのか。日本人も好きだけどね。貴族と庶民の食が違うのは当然かもしれないけど、貴族って不健康なのかも。現代で美味しいものが食べられる有り難さを感じましたー♪2021/12/05
ぺんぎん
2
山川がサブカルみたいな本を出していて少し新鮮。巻末のレシピもしっかりしているし、ヨーロッパ通史としてもそれなり。食を概観すると「味」よりも「見栄」を追求する要素もかなり大きいのでは、という印象。ローマ人さあ、プリンに胡椒かけても美味しくないやん。それ、高価だからたくさん使ってるだけでしょ?ってな、感じに。現代の我々もそうかもしれんけど。2021/10/12