内容説明
第六代ドイツ連邦共和国大統領、R.V.ヴァイツゼッカーは言う。「私たちすべての者は、罪責のあるなしにかかわらず、老幼を問わず、あの過去を我と我が身に引き受けなければなりません。過去に対して眼を閉ざす者は、現在に対しても盲目となります」。すべてのドイツ国民が先の大戦を想い起こし、歴史の事実を直視することなしに、他民族との和解の途はありえないと説く。ドイツの戦争責任・戦後責任を半世紀にわたって静謐に見つめてきた、政治家にして哲学者でもあるヴァイツゼッカーの思想の核心を、在任中の枢要な演説の中に読み解く。
目次
ヴァイツゼッカー演説《訳出編》(1945年5月8日、40年後の日に;歴史に関する省察;政治における赦し;中欧からの視線;1990年10月3日;過去の克服・二つの戦後)
ヴァイツゼッカー演説《論考編》(それは「解放」であったのか;罪責問題と「過去の克服」;ドイツ統一とヨーロッパ再定義)
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