NHKブックス<br> 日本文化の基層を探る―ナラ林文化と照葉樹林文化

NHKブックス
日本文化の基層を探る―ナラ林文化と照葉樹林文化

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140016671
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C1320

内容説明

いったい日本列島において、日本文化はどのように形成・展開したのか。東と西に分かれる文化の諸要素は、縄文=狩猟・採集文化の系譜なのか弥生=稲作文化の伝統なのか。その出自と系統をめぐる論議は活発である。本書は、原初農耕文化論の権威が、該博な知識を駆使し、いわゆる照葉樹林文化とは異質なナラ・ブナ帯に展開する北方系文化の流れを「ナラ林文化」という枠組みで提起し、日本文化の二つ源流を明示する。

目次

はじめに 日本の基層文化の形成過程の探求
第1部 日本基層文化の形成(照葉樹林文化とその伝来―南からの文化の道;ナラ林文化とその展開―北からの文化の道)
第2部 稲作文化をめぐって(稲作文化の成立と展開;稲作文化再考)
第3部 日本文化への二つのアプローチ(海人と王権―その文化の系譜;日本文化の東西―日本文化系統論からのアプローチ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
☆日本文化の基層を2つに分ける2021/08/17

メーテル/草津仁秋斗

0
佐々木高明の説をまとめた感じの本。概説として読むのに適していると思う。2016/06/06

富田

0
照葉樹林文化に関する研究としてはこの頃が一旦頭打ちなのかな……? という印象。記述の比重は照葉樹林文化>ナラ林文化。海人の話は思いつき?その内再読します。2013/06/12

Yoko Narano

0
今夏の上野『縄文展』を前に。東日本と西日本の違いは、古い時代の自然の違いにまで遡れる。縄文時代はナラ林帯の東日本のほうが自然の恵み豊かで、人口が多かった。稲作は照葉樹林帯の西日本で最初に広がった。その他、ヤマト王権は西日本の海人たちと強く結びついて畿内に進出したという、『海人と王権』も面白かった。だから国土創世神話にイザナギ・イザナミという淡路島周辺のローカルな神のエピソードが採用されたらしい。それ以前にあった創世神話、おそらく出雲神話のオオナムチとスクナビコナ系の話を上書きするため。2018/06/25

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