感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーブル
7
聖書に書かれた歴史を網羅することが目的なので、中には物足りないところもあったり、逆に眠気を誘う部分もあったり。時折、日本人の宗教に対する態度について批判めいた記述がある。道義心については厳しい戒律的倫理を規範としてきた西洋に比べて東洋の宗教は習俗儀礼の部分で人々と結びついてきたとか、価値観を猫の目のように変えてきた日本人は人間らしいのかなど。確かに頑ななまでに一つの何かを追い求めてきたのだろうが、聖書の歴史だけ見てもその歩みは決して一筋縄で行くものではないように思える。2017/08/05
takao
2
興味深い2023/12/08
あなた
1
このほんで、特殊、と解説されるヨハネの福音書のはじまりには「はじめにことばがあった。ことばは神と共にあった。ことばは神であった」と書いてある。私はずっと現代川柳の「はじめにピザのサイズがあった/小池正博」がきになってるがたぶん現代川柳は、「はじめにピザのサイズがあった。ピザのサイズは神と共にあった。ピザのサイズは神であった」というそういうきわめて特殊な文芸なんだろうと思う。ことば、でもない。ピザのサイズ。しかもあなたが選んでいい。すきな味の、すきな大きさを。2021/12/05
905
1
著者は牧師とあるように、結局、信者としての見方だよなと思うところもしばしばだったけど、長い旧約の物語の流れをすっきりさせてくれる点では良い本だった。2021/04/25
月光密造者
0
著者が自身で出演したNHKの番組の解説として刊行した聖書の入門的解説書。J文書(前850年頃、南王国ユダにて成立)、E文書(前750年頃、北王国イスラエルにて成立)、P文書(前500年頃=捕囚後、バビロンにて成立、)と聖書を記した人々「聖書記者」の分類が非常に興味深い。それぞれの特徴から旧約聖書を分解し、著者たちの意図を解読しようとする。イエスが律法・戒律よりも、民衆に寄り添うことを重視したこと、そして、イエスの死と復活への弟子達の素朴な信仰が、キリスト教を成立させたことが時系列で記され、理解しやすいです2012/07/06
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