出版社内容情報
「人間やネコたち、みんなが楽しそうにしているのを見ているのが幸せだ」
無職のキョウコさん、ひとり気ままに隅っこ暮らし――心やすらぐ書き下ろし長篇。
大ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、待望の第8弾。
大手広告代理店を早期退職したキョウコは、相も変わらず古いアパート「れんげ荘」で、貯金を切り崩し、月10万円の暮らし。
キョウコは、老後に少々不安を感じながらも、兄夫婦のところに、突然やってきたおネコさま御一行、「れんげ荘」の住人で人生の先輩のクマガイさんと一緒の楽しい外食や季節の花などに心癒され、日常の暮らしに喜びを感じながら、今日も楽しくのんびり生きています。
どの巻からでも、お楽しみいただけます
内容説明
人間やネコたち、みんなが楽しそうにしているのを見ているのが幸せだ。無職のキョウコさん、ひとり気ままに隅っこ暮らし―心やすらぐ書き下ろし長篇。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京都生まれ。77年日本大学芸術学部卒業。本の雑誌社入社後、エッセイを書きはじめ、84年『午前零時の玄米パン』でデビュー。その後作家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
217
かなり久しぶりの群 ようこ、「れんげ荘物語」シリーズは初読です。 「れんげ荘」は、ほのぼのとしていて住み易そうです。 http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=71572024/02/03
Karl Heintz Schneider
94
チユキ「ここに戻ってきてほっとしました。やっぱり一人になれる場所があると助けられますよね。」キョウコ「でもれんげ荘はいちおう区切られているけれど物音は筒抜けだしほとんどひとつの部屋に住んでいるのと変わらないけれどね。」チユキ「たしかにそうですけどでも何か違うんですよね。」このふたりの会話の中にれんげ荘のエッセンスが詰まっている。ひとりは気楽でいいけど時々寂しくなることもある。そんな時に壁を隔てた向こう側に人の気配がすると安心する。自分の今の境遇とそっくりだ。私がれんげ荘に惹かれるのはそのためかもしれない。2024/03/05
貴
92
「悔いがないように毎日を一生懸命に生きるっていいますけど、そんなふうに生きられるものでしょうか」「そうね一生懸命に生きねのって辛くない ? 」この言葉、とても身に沁みます。比べる人生が無いのですから。2024/04/11
itica
84
ひとりで古いアパートに住む無職のキョウコさん。自分の選択に後悔はないが、突然病いに倒れたら、10年20年後、老いて身体の自由が利かなくなったら…と、若いときには考えもしなかった不安が押し寄せてくる。分かるけれど「もしも」ばかりを考えていたら沈んでしまうよね。「その時はその時」と開き直るしかないかな。よその犬猫を眺めて羨む気持ちも分かるなあ。無償の愛を注げて、無償の愛で応えてくれる存在は大きいよね。今回もさして変わり映えのない日々だったが、自分の想いと照らし合わせて考えるところもあった。 2024/02/14
アイシャ
70
風邪をひいて体調を崩し、将来のことを少し考え始めてしまったキョウコ。でも彼女の身近には猫ちゃんやワンちゃんを飼い始めて、幸せでいっぱいの人たちも。その幸せのおすそ分けをもらいながらも、キョウコが会いたいのはブッチャンなんですね。全体には大きな変化はなく、最後はクマガイさんと二人で美味しいお料理を楽しんで、よかった、よかったでした。でもいつか変化は訪れるよね。2024/04/21
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