小説的思考のススメ―「気になる部分」だらけの日本文学

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小説的思考のススメ―「気になる部分」だらけの日本文学

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130830584
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1090

出版社内容情報

小説とは本体、読めないものである。11人の小説家たちの作品を通して、読みのコツや目のつけどころを伝える日本小説入門。

大江健三郎の作品が〈何となく頭に入らない〉のはなぜ? 太宰治の登場人物が〈丁寧〉に喋るのはどうして? 佐伯一麦の主人公がいつも〈私〉のわけは?――気になる部分に注目すれば,作品に凝らされた仕掛けが見えてくる.読み方のコツを知り,このジャンルに独特な“頭の働き”を鍛える小説入門.

はじめに――小説には読み方がある
I 「一字一句」を読む
第1章 太宰治『斜陽』――やけに丁寧にしゃべる人ですね
第2章 夏目漱石『明暗』――この会話は何を隠しているのでしょう?
第3章 辻原登「家族写真」――「は」の小説と「が」の小説
II 「女の言葉」に耳をすます
第4章 よしもとばなな「キッチン」――いきなり「好き」はないでしょう?
第5章 絲山秋子「袋小路の男」――ずいぶん小さな声の語り手です
第6章 吉田修一『悪人』――女の人はみな嘘をつくのですか?
III 「私」の裏を見る
第7章 志賀直哉「流行感冒」――「名文」って何ですか?
第8章 佐伯一麦「行人塚」――「私」が肝心なときに遅れるのはなぜ?
IV 「小説がわかる」ということ
第9章 大江健三郎『美しいアナベル・リイ』――そんなところから声が聞こえるなんて
第10章 古井由吉「妻隠」――頭は使わないほうがいいのでしょうか?
第11章 小島信夫『抱擁家族』――この居心地の悪さはすごい!
読書案内
おわりに――小説は宝の山

【著者紹介】
阿部公彦:東京大学大学院人文社会系研究科准教授

内容説明

気になる部分に注目すれば、作品の仕掛けが見えてくる。小説に独特の“頭の働き”を鍛える入門書。

目次

はじめに 小説には読み方がある
1 「一字一句」を読む
2 「女の言葉」に耳をすます
3 「私」の裏を見る
4 「小説がわかる」ということ
おわりに 日本の小説は宝の山

著者等紹介

阿部公彦[アベマサヒコ]
1966年、横浜市生まれ。東京大学文学部准教授。現代英米詩専攻。東京大学大学院修士課程修了、ケンブリッジ大学大学院博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shouyi.

7
12人の小説家の作品をとりあげ、その一語一句にこだわり何を意図した表現なのかを丁寧に語った書。思いもしなかった指摘が大半で、自分がどんなにボーッと読書していたかを痛感した。より深く読むことで、もっともっと小説の魅力に気づきたい。2021/08/04

しみそー

5
小説の「いかに」を読む。■今まで文章中の不思議な・不自然な比喩表現をそのままの意味に受け取っていたけれど、語り手が不思議な・不自然な比喩で語るということで示されることがある、という発想を知った。面白かった。数年たったら再読したい。2023/06/09

♨️

5
「外国語を読むようにして日本語を読んでみる」という考え方のもと、ここで文が突然分かりやすくなるとか、冒頭でいきなり「の」が連続するという一字一句に驚き、その解明からその物語の主題や作者に向かい直す。 「小説が読めない理由」という節から始まるこの本は、小説から離れてしまった私たちを、「はあ」としか言えないような大層な「文学」とではなく、驚きと共に再発見されることを待つ一つ一つの「文」と出会わせてくれる(それこそが「文学」に迫ろうとする唯一の現実的な方法なのだった)。2020/04/26

野の花

5
小説の中には、太宰治や夏目漱石の様に読みにくさで妙に惹きつけるもの、また、よしもとばななの様に文章は簡単だが考えられないような展開になるもの等があるようだ。私は考えさせられる本が好きでよしもとばななはちょっと見ただけで簡単そうで最後まで読んだことはなかったがそうだったんだとちょっと反省。作家さんそれぞれの特徴が有るのだと改めて実感!2018/11/09

Haruka Fukuhara

5
東大准教授の軽い感じの小説論。太宰治の斜陽の読みは面白かった。全体的にべたっとした印象で、もう少しメリハリの利いた話の方が好きだと思う。「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う」というよしもとばなな「キッチン」の書き出しが女性的な理由は「好きだ」という言い方のせいもあるけど、「だと思う」の部分と「私」という人称の影響の方が大きいのではないかと思った。「私(僕)がこの世でいちばん好きな場所は台所だ」と言い切られたらあまり女性性は感じない気がする。って書いてて何だかよくわからなくなってきたけど。。2017/03/10

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