出版社内容情報
ヴァナキュラーを知らずして、現代の多様な文化現象を把握することはできない。普通の人びとのありきたりで、平凡な日常世界での創作活動=ヴァナキュラー・アートを民俗学的視点から浮かび上がらせる未完のプロジェクトとしてのヴァナキュラー文化決定版論集。
内容説明
普通の人びとのありきたりで、平凡な日常世界での創作活動=ヴァナキュラー・アートを民俗学的視点から浮かび上がらせる未完のプロジェクトとしてのヴァナキュラー文化決定版論集。
目次
ヴァナキュラー・アートと民俗学
1 ヴァナキュラーなアート理論(ヴァナキュラー・アートとは何か?―「小さきものの芸術」へのまなざし;現代美術の民俗学的転回―ヴァナキュラー・アートと限界芸術;「ヴァナキュラー」と「アート」の「あいだ」に―大正・昭和初期における余技・南画家たちの暮らしと実践;“アート”における「ヴァナキュラー」/「グローバル」―フェスティヴァルの考察から;占領期ヴァナキュラー写真を浮上させる―米国での調査をもとに)
2 ヴァナキュラーなアート実践1 造形(超老芸術論―レジリエンスとしての表現;おかんアート―人生における創作活動や技能の蓄積を日常生活で可視化する;ペンギンがやってきた町―ヴァナキュラーなお土産文化;お地蔵さまにマフラーを―ヴァナキュラー・アートによる信仰実践)
3 ヴァナキュラーなアート実践2 表演(祭礼アートとしてのつくりもの―タピオカと紫芋フレークの現代民俗芸術論;島の地産地“笑”論―ヴァナキュラーに笑い合う余興笑芸人たち;歌わずにはいられない人々―在日フィリピン人の歌コンテスト『ウタウィット』;ヴァナキュラーな踊りの価値と、その限界―大里七夕踊の休止をめぐって)
著者等紹介
菅豊[スガユタカ]
東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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