出版社内容情報
地球上でもっとも大量に生産され，環境問題や資源問題に深くかかわる生物材料――セルロース．天然高分子素材としてのセルロースについて，おもに製紙科学における基礎から応用までの豊富な研究事例をまじえながら，研究の進め方やこれからの方向性など，ていねいに解説する．
目次
分子構造、固体構造と機能
溶剤と溶解機構
化学反応と化学的改質
効率的機能化―ウェットエンド化学
表面の改質（反応性サイズ剤；非反応性サイズ剤）
吸着機構―多糖類とアルミニウム化合物
セルロースと環境・資源
著者等紹介
磯貝明［イソガイアキラ］
１９５４年静岡県に生まれる。１９８０年東京大学農学部林産学科卒業。１９８５年東京大学大学院農学系研究科林産学専門課程博士課程修了。学術振興会奨励研究員（於東京大学農学部）。米国Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ ｏｆ Ｐａｐｅｒ Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ化学科博士研究員。１９８６年東京大学農学部助手。１９８９年米国農務省林産研究所（ＵＳＤＡ－ＦＰＬ）客員研究員。１９９４年東京大学農学部助教授。現在、東京大学大学院農学生命科学研究科助教授、農学博士。主要著書に『新繊維科学―ニューフロンティアへの挑戦』（編著、１９９５年、通商産業調査会出版部）。『Ｔｈｅ Ｆｕｎｄａｍｅｎｔａｌｓ ｏｆ Ｐａｐｅｒｍａｋｉｎｇ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ』（分担執筆、１９９７年、Ｐｉｒａ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ、Ｌｏｎｄｏｎ）。『印刷・情報記録における“紙”の特性と印刷適性および分析、評価』（分担執筆、１９９９年、技術情報協会）。『ウッドケミカルスの最新技術』（分担執筆、２０００年、シーエムシー）。『セルロースの事典』（編著、２０００年、朝倉書店）。『Ｗｏｏｄ ａｎｄ Ｃｅｌｌｕｌｏｓｉｃ Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ：Ｒｅｖｉｓｅｄ ａｎｄ Ｅｘｐａｎｄｅｄ』（分担執筆、２００１年、Ｍａｒｃｅｌ Ｄｅｋｋｅｒ、Ｎｅｗ Ｙｏｒｋ）
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