出版社内容情報
日本最大の活断層・中央構造線の南側には,急峻な峰と深い谷を刻む外帯山地,北側には灘と瀬戸が交互する瀬戸内海,小起伏面の広がる内帯山地と,多様な地形が帯状に広がる.近畿三角帯には活断層で境された山地と盆地があり,日本最大の琵琶湖もここにある.これらの地形の特徴と形成過程を詳細に解説する.
内容説明
活断層で境された近畿三角帯、急峻な外帯山地となだらかな内帯山地、直線状に走る中央構造線、多様な地形が広がる本地域の地形の特色と成り立ちを詳細に解説する。
目次
1 総説
2 近畿三角帯
3 内帯山地とその周辺
4 日本海沿岸
5 瀬戸内地域
6 中央構造線とその周辺
7 外帯山地とその周辺
8 外帯の海岸
9 近畿・中国・四国の地形発達史
著者等紹介
太田陽子[オオタヨウコ]
横浜国立大学名誉教授
成瀬敏郎[ナルセトシロウ]
兵庫教育大学総合学習系教授
田中真吾[タナカシンゴ]
神戸大学名誉教授
岡田篤正[オカダアツマサ]
京都大学大学院理学研究科教授
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感想・レビュー
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近畿地方に火山はないけど温泉はある。不思議に思わなかった方が不思議なのだが、それは大昔には紀伊半島はもちろん宇陀あたりにも火山があってその余熱でいまも温泉が出るという驚き。今より海水面が120mも低かった氷河期には瀬戸内海も大陸棚も陸地だったということはずいぶんとのっぺりと乾燥していたのだろうなあ。数万年単位でみる日本列島はあまりに激しく変化しすぎていてどこに住むのもためらってしまうぐらい不安定。でもそれがジオパーク山盛りの飽きない地形になっているのはまさに恵みと感じ入る。2018/10/19