内容説明
「人気者」、だけど「害獣」?長年、野生動物と真摯に向き合ってきた獣医師でもある著者が、その生態、アメリカから日本にやってきた経緯、各地での被害や対策をまとめたアライグマ完全本。なぜ外来生物として捕獲対象になってしまったのか?「アライグマ問題」をとおして、野生動物とのつきあいかたを考える。
目次
第1章 知っているようで知らないアライグマという動物
第2章 海を渡ったアライグマ
第3章 問題を起こしはじめた人気者
第4章 異国で生きるアライグマのたくましさ
第5章 野生化したアライグマの対策
第6章 アライグマ問題から学ぶべきこと
著者等紹介
淺野玄[アサノマコト]
1970年千葉県に生まれる。現在、岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科および同大学院共同獣医学研究科准教授、獣医学博士、獣医師。専門:野生動物医学・野生動物管理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もけうに
5
難しそうに見えるが、非常に読み易い。それでいて内容は非常に専門的。アライグマ決定本(?)とも言える。生態系・原産国・繁殖方法・外来種としての経緯・法律・被害状況・他国の対策etc. 特に法律の話が興味深かった。外来種対策は感染症対策と同じで、まん延してから対処するより、早期予防が肝心。多くの人に読んで欲しい一冊。2025/06/03
リリパス
4
アライグマについて、さまざまなことが書いてあり、いろいろと考えさせられる本でした・・・。2024/12/13
家の中のぱっぽ
1
良書。アライグマの基礎生態を原産国、国内と解説、外来種問題の言及も含めてかなりまとまっている。本書の最後の部分が著者の一番伝えたかった内容ではないか。外来種問題に対する著者の伝いたいことがとても響いた。自分も仕事上、研究上外来種問題とは切っても切れないため、著者の思いはとても共感できた。2025/04/26
takao
1
ふむ2024/12/04