出版社内容情報
人間とツキノワグマの歴史をていねいにたどりながら、その生態をとらえなおし、これからのつきあい方を考える。
内容説明
野生動物の世界と人間の世界が交差する現代において、動物たちのために、私たちのために、しなくてはならないことはなにか。極端な排除主義や過激な愛護思想はいらない。奥多摩、日光、ロシアなど、さまざまなフィールドでたくさんのツキノワグマと向き合ってきたクマ学者が、静かに、そして熱く問いかける。
目次
第1章 ツキノワグマという動物
第2章 森や人間の変化
第3章 人間との衝突
第4章 姿を消したツキノワグマ
第5章 管理や保全のための試み
第6章 これからどうつきあうか
著者等紹介
山崎晃司[ヤマザキコウジ]
1961年東京都に生まれる。1989年東京農工大学農学部一般教育部研究生修了。茨城県自然博物館首席学芸員などを経て、東京農業大学地域環境科学部教授、博士(農学)。専門、動物生態学・保全生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
29
#説明歌 熊八種パンダ・メガネとなまけ・マレー・アメリカ・月の輪・北極・ヒグマ 生態と動態調査で月の輪熊日本の地域性を知ろうよ2018/01/31
saladin
3
ツキノワグマの生態的な特徴や置かれている現状、引き起こされている諸問題を概ね把握できた。本著ではさらに、今後どうすべきかにも言及している。モニタリングの充実はもちろん、保全・管理体制の確立、研究拠点の創設など、どれも必要なものだろう。資金面で厳しそうだけれど。基本客観的な記述だが、時折ツキノワグマに対する愛情が垣間見られ、人間味を感じる。2022/08/08
しょうた
1
青森県の白神山地である津軽峠からアモンアクアビレッジの間を今年の6月に一人で歩いた際にツキノワグマの引っ掻き跡らしき痕跡のある木々や糞?もあり、かなり怖かった。そういった経験からツキノワグマに興味を持って読んでみた。 特に気になるのは人身事故についてである。 実際には人間と熊が遭遇しても、ほとんどの場合は熊から遠ざかってくれる。 ただ、稀に人間に危害を加えることがあり、その際爪の鋭さや力強いことから大きな怪我になることもありツキノワグマは恐れられている。 なお、本州では個体数が増えてきているようだ。2018/08/20
H.Yamaguchi
0
ツキノワグマは日本を代表する哺乳類の1つであるが、その生態が意外と解明されていない点が意外だった。今ではツキノワグマの生態系における役割も明らかになりつつある。2023/10/04
takao
0
ツキノワグマとアメリカクロクマは近縁。 ツキノワグマが日本に来たのは、大陸と日本が地続きになた50-30年前の更新世であったであろう。 2022/03/13
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