目次
1 分類とはなにか―「まとめること」と「わけること」
2 分類の課題と実際―ターゲットを絞れ
3 系統と分類―ルーツを求めて
4 標本の役割―分類学を支えるもの
5 動物の名前―名づけ親の悩み
6 これからの動物分類学―新たな発展に向けて
著者等紹介
松浦啓一[マツウラケイイチ]
1948年東京都に生まれる。1971年東京水産大学水産学部卒業。1978年北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。現在、国立科学博物館標本資料センター・コレクションディレクター、東京大学大学院理学系研究科教授(兼任)、水産学博士。地球規模生物多様性情報機構(GBIF:Global Biodiversity Information Facility)副議長。専門、魚類分類学・生物多様性情報学―魚類の分類、系統関係、動物地理などの研究を行うとともに生物多様性全般に関する国内外のデータベースプロジェクトを推進している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Arisaku_0225
1
動物分類学の教科書2021/05/31
Tsukasa Fukunaga
1
伊藤先生が書かれた同シリーズの「植物分類学」と同様、知識の羅列ではなく分類学研究の手法・枠組みについて書かれている。特に筆者の実際の研究であるナメモンガラの分類について、どのようにして研究を進めていったか、という事が記されているため、分類学の現場の雰囲気を感じることが出来たのは面白かった。「これからの動物分類学」も示唆に富んでいるが、特に「異なる分類群を研究している人たちがチームを組んで大型予算を取り、分類群横断的な分類学を進めていくべきだ」という主張はなかなか興味深い。2015/07/06