出版社内容情報
都市計画家とは誰か。本書は、1919年の都市計画法制定からの100年間を通して、近現代都市計画の担い手としての都市計画家の歩みと役割を検証し、都市の個性や記憶などのテーマ、都市計画理論の変遷を踏まえ、未来の都市計画家像=アーバニストの姿を浮かび上がらせる。
【目次】
序 人に着目した都市計画史へ
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Ⅰ 都市計画家たちの都市論
01 都市の個性とまちづくりをめぐる一〇〇年
02 場所の思想と都市計画家たち
03 阪谷芳郎のもう一つの『帝都物語』
04 小宮賢一の「湖底の故郷」を読む
05 石川栄耀の「夜の都市計画」からの問い
06 丹下研、『日本列島の将来像』から『21世紀の日本』へ
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Ⅱ 都市計画学・技術の誕生と展開
07 建築系都市計画家と都市計画法の一〇〇年
08 近代日本の都市計画理論の旗手たち
09 都市計画研究連絡会の実像と活動
10 米永代一郎の「都市計画の民主化」
11 高山英華研究室と容積地域制の導入
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Ⅲ 都市計画家の向かう先
12 都市計画の担い手の一〇〇年
13 アーバニズムとアーバニスト
14 「線」としての都市再開発と新しい職能
15 アーティストがもたらす新しいアーバニズムの可能性
16 アーバニスト的プランナーに関する覚書