出版社内容情報
いま注目されているアカネズミの生態からネズミ類の媒介による人獣共通感染症まで、気鋭の研究者たちが研究の最前線を紹介する。ネズミ類研究の最前線――多様性や進化研究のモデル動物として注目されるアカネズミをはじめ,琉球列島のケナガネズミやトゲネズミ,人間とのかかわりが深いハツカネズミ,ネズミ類が媒介する人獣共通感染症など,気鋭の研究者たちが多様で興味深い研究内容を紹介する.
はじめに(本川雅治)
序 章 日本のネズミ(本川雅治)
I 進化
第1章 日本のネズミの起源(佐藤 淳)
第2章 日本のネズミ化石(西岡佑一郎)
第3章 アカネズミの形態変異(新宅勇太)
第4章 アカネズミの集団史と進化(友澤森彦)
II 生態・生活史
第5章 アカネズミの採餌行動(島田卓哉)
第6章 アカネズミの社会行動(坂本信介)
第7章 実験動物としてのアカネズミ(越本知大)
第8章 琉球列島のネズミ類(城ヶ原貴通)
III ヒトとネズミ
第9章 ハツカネズミの歴史(鈴木 仁)
第10章 ネズミ類が媒介する感染症(新井 智)
終 章 これからのネズミ研究(本川雅治)<br>
本川 雅治[モトカワ マサハル]
本川 雅治
本川雅治:京都大学総合博物館教授
目次
日本のネズミ―種多様性と研究史
1 進化(日本のネズミの起源―分子系統学的考察;日本のネズミ化石―第四紀齧歯類の古生物学的研究;アカネズミの形態変異―分断が生んだ地理的パターン ほか)
2 生態・生活史(アカネズミの採餌行動―植物個体内変異がつくりだすばらつきへの対応;アカネズミの社会行動―雌の分散行動の可塑性;実験動物としてのアカネズミ―新しい研究資源としての可能性 ほか)
3 ヒトとネズミ(ハツカネズミの歴史―その起源と日本列島への渡来;ネズミ類が媒介する感染症―人獣共通感染症からみたネズミとヒトのかかわり)
これからのネズミ研究―多様性進化の統合的理解に向けて
著者等紹介
本川雅治[モトカワマサハル]
1970年シドニーに生まれる。1993年京都大学理学部卒業。1997年京都大学大学院理学研究科博士課程中退。現在、京都大学総合博物館教授、理学博士。専門は哺乳類学・動物分類学・動物地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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