内容説明
動物園の歴史をふまえて、展示・飼育・教育・研究、さらに経営や計画など、多様な視点から、これからの動物園について論じた動物園学の決定版テキスト。
目次
第1章 動物園とはなにか
第2章 動物園の歴史
第3章 展示と飼育
第4章 教育・普及・研究
第5章 計画と経営
第6章 海外の動物園
第7章 日本の動物園
著者等紹介
石田〓[イシダオサム]
1946年東京都に生まれる。1965年都立戸山高校卒業。1971年東京大学文学部卒業。上野動物園勤務、井の頭自然文化園長、葛西臨海水族園長、多摩動物公園飼育課長、同副園長を経て、帝京科学大学教授、ヒトと動物の関係学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やん
2
2011年刊。何度も貸出と返却を繰り返してようやく読了。今の日本の動物園がどのような経緯で現在に至ったかの概要が何となく理解できたかな…。最近各地の動物園に行くことが増え、動物園について考えをまとめたいと思っているので参考になった。まず経緯を知ることから。「本書の主たる狙いは、日本の動物園の構造を分析することを通じて、課題と打開策を明らかにすることにあった。」とあるが、明るい未来が見えてくるような読後感ではなかった。2023/01/20
Usako
0
動物園の成り立ちから役割まで丁寧に解説。これからの動物園は、社会にどんな価値(教育、環境保全)を生み出し、どのような形で発信できるか。すべてを伝えるのではなく、動物にふれることで「自ら感じとる」機会をどう作るか、バランスが課題。2013/08/24
kozawa
0
日本の動物園史。日本の動物園の特徴や流行など。技術的に入り込みすぎないことを意識して書かれたとその通りになっていて一般向けに読みやすくなっているかと。2012/04/17
onepei
0
今の動物園は、50年後、どのように論じられているだろうか。2010/08/19
siomin
0
動物園についての概説書。日本の動物園の立ち位置が実にあやふやなことがわかります。法律で規定されていないので国から補助金を受けられるわけではなく,自治体によって支えられる。児童への教育目的としては有用だし市民からの理解もあるので公営で赤字でも容認されることになる。そもそも,動物園は研究機関なのか教育機関なのかはたまた見世物なのか,なかなかはっきりしない。書かれたのは少々古いので現在では改善された部分もあるのだろうが,どのような位置づけなのかが不明だとは思わなかった。2022/08/13