出版社内容情報
「生物の多様性」とはなにか,すなわちその意味,仕組,進化を明らかにし,多様性の保全を進めるために基礎となる理論と方法を示す.さらに野生生物の保全のあり方について,希少種と普通種のさまざまな事例をまじえながらわかりやすく解説する.
内容説明
生物の多様性を保全するための理論と実際をわかりやすく解説。
目次
1 保全生物学と生物多様性の保全
2 生物の多様性―その意味・仕組・進化
3 生態系の破壊と生物多様性の減少
4 生態系の保全
5 野外における希少種の保全
6 飼育繁殖を利用した希少種の保全
7 普通種の保全と管理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Arisaku_0225
12
1996年発行。保全生物学即ち野生動植物とそれを取り巻く環境を保全する為の学門の入門書。数式は人口論的な部分くらいであまり用いられずに解説され、堅苦しくない文調であるが、多数の引用文献と事例、そして図表があり、理解しやすかった。編著者の影響からか、哺乳類や鳥類の事例が多く見られたものの、それ以外の分類群、特に海産動物の事例が少なかったのが玉に瑕。ワカメや赤潮の原因プランクトン(学名は失念した)の移入は国際的に問題となっている。本書発行から約25年も経ているが、海洋艦橋保全の蓄積はどのくらいだろうか。2023/05/02
サメ社会学者Ricky
1
専門書なので難しいと言えばそうだが、数式が少なく平易な言葉で書いてあるので、この分野の導入としては読みやすい。なぜ大型捕食者の数が少ないのか、を完結で分かりやすく書いてあったのが印象的だった。2017/08/29
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- 和書
- 一点集中力