予測がつくる社会―「科学の言葉」の使われ方

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予測がつくる社会―「科学の言葉」の使われ方

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130561204
  • NDC分類 404
  • Cコード C3040

出版社内容情報

地震予知,市場予測,技術評価,人口予測など,科学技術的手法を取り入れた予測は,現代社会のさまざまな領域に深く浸透している.本書では,諸領域における予測がどのようにして社会をつくるのか,その見えざる過程を明らかにし,予測と社会の複雑かつ多面的な関係性を考察する.

内容説明

科学的予測なるものの圧力が増大するなかで。先端バイオテクノロジーやDNA型鑑定への期待、災害予測、感染症シミュレーション、地震予測、放射線被ばくのリスク予測、そして政策や経済での活用まで、予測と社会の複雑かつ多面的な関係性を考察する。

目次

過去を想像する/未来を創造する
1 未来を語る―期待の社会学(未来の語りが導くイノベーション―先端バイオテクノロジーへの期待;未来をつくる法システム―DNA型鑑定への期待と失望;防災における「予測」の不思議なふるまい)
2 未来のエコロジー―予測モデルの動態(感染症シミュレーションにみるモデルの生態学;語りと予測の生む複雑さ;過去に基づく未来予測の課題―確率論的地震動予測地図)
3 未来をつくる―予測モデルと政策(政策のための予測を俯瞰する;規制科学を支える予測モデル―放射線被ばくと化学物質のリスク予測;予測と政策のハイブリッド―日本の経済計画における予測モデルと投資誘導)

著者等紹介

山口富子[ヤマグチトミコ]
国際基督教大学教養学部教授

福島真人[フクシママサト]
東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maghrib

3
科学技術社会本。科学的予測の予測対象が人間や社会を含むとき、予測自体が人間・社会行動を変える、逆に人間・社会の期待が予測に影響を及ぼしうるというフィードバックループについて議論する。2019年に発行された書籍だが、感染症モデルや放射線被曝リスクについて、予測に基づく政策意思決定・規制の困難さを論じた5章、9章は、現状を鑑みて論じた文章を読みたいところ。 2023/09/07

鴨長石

2
予測が社会をつくる。これはコロナ禍で図らずも露わになった。西浦氏やGoogleによる試算が連日のようにメディアを賑わせ、それにより社会は右往左往している。感染症予測が気象予報などと決定的に異なるのは、人々の行動に結果が左右されることだ。つまりは予測のアナウンス方法に注意が必要なのだが、そのような研究はまだ揺籃期のようだ。本書の4・5・9章あたりは大いに参考になり、デュピュイの「未来に災害が起こったものとして現在を考える」方法、オースティンの行為遂行的発話など、理論形成へのヒントは揃ってきていると感じる。2021/08/27

nuruuri

0
このままだと大変なことになるよ、という予測の言葉にいつも怯えてきたけれど、もう「大変なこと」の最中、あるいは後にいるのだという気がする。もう「大変なこと」は起こってしまった。それも何度も。ここでさらに「大変なこと」が起こるよと予測しても、「問題ない」という言葉の魔力にはかなわない。もうすでに事は起こったのだ、という振る舞いと語りを政策に結びつける日々の営みが大事だということ。突破口や処方箋はなく、ただ、ましな語り方をこつこつ探っていくしないんだなあ。2019/11/02

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