出版社内容情報
民主的な教育行政制度のモデルとされてきたイギリスのパートナーシップ原理の統制的性質を歴史実証的に明らかにした労作.イギリス教育学界の最新動向を踏まえ,新たな教育史研究の地平を開き,現代の教育問題にも示唆を与え得る画期的研究.
目次
第1部 学務委員会制度の誕生(1862年改正教育令;1870年基礎教育法の成立)
第2部 近代公教育制度の制度化過程と学務委員会制度(学務委員会制度の歴史と実態―近代公教育制度の制度化過程;学務委員会制度と基礎教育以外教育〈中等教育、科学・技術教育〉)
第3部 教育行政制度の再編成とパートナーシップ原理の誕生(シドニー・ウェッブの教育制度構想;モラントと1902年教育法;1902年教育法案に対する反対闘争;パートナーシップ原理の成立)