大学の条件―大衆化と市場化の経済分析

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大学の条件―大衆化と市場化の経済分析

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  • サイズ A5判/ページ数 274p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130513326
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C3037

出版社内容情報

経済の視点からみる、目からウロコの大学論! 平等と効率が両立する望ましい大学の姿を探究する。

日本の大学には公的資金の投入が少なく,個々の家計に教育費の負担が重くのしかかっている.実証データを経済学的に分析し,大学進学機会の平等化が経済政策としても合理的であること,大学がエリートだけではなく,社会全体を支えるみんなのためにも有益であることを主張する.

序章 それでも大学はみんなのためにある

I なぜ大学に進学しないのか――「家族資本主義」の限界
1章 「後期大衆化」段階の深い溝
2章 大学に進学しない理由(1)――顕在的進学需要の経済分析
3章 大学に進学しない理由(2)――進学と就職のゆらぎ
4章 大学に進学しない理由(3)―――ゆらぐ専門学校の立ち位置
5章 学力があるのに,親が大卒なのに,なぜ進学しないのか――家族資本主義の形成
6章 家族資本主義の帰結――機会不平等の政策的含意

II 雇用効率と学習効率の接続――大学教育の経済効果
7章 大衆化しても上昇する大卒プレミアム――平等化のための効率的公共投資
8章 誰のための大学か――費用負担の経済分析
9章 学習効率から雇用効率への接続――学び習慣仮説の提唱

III ポスト大学改革の課題――経営と政策のシナリオ
10章 日本的家族と日本的雇用の殉教者――幽閉された学生の解放
11章 制度改革から経営革新への転換――大学の使命―冒険・時間・仲間

終章 精神・制度・資源の再構築――みんなのための大学政策

参考文献
あとがき
人名索引
事項索引

【著者紹介】
矢野 眞和
矢野眞和:東京工業大学名誉教授

内容説明

進学機会の平等化は効率的である。実証データの丁寧な解析から教育経済学の論理を展開し、大学大衆化を批判する世間の常識をひっくりかえす。みんなのために大学をひらく政策は、税金のムダづかいではなく、経済社会に有益な公共投資である。―著者が長年にわたり問い続ける大学論の集大成。

目次

それでも大学はみんなのためにある
1 なぜ大学に進学しないのか―「家族資本主義」の限界(「後期大衆化」段階の深い溝;大学に進学しない理由(1)―顕在的進学需要の経済分析
大学に進学しない理由(2)―進学と就職のゆらぎ
大学に進学しない理由(3)―ゆらぐ専門学校の立ち位置
学力があるのに、親が大卒なのに、なぜ進学しないのか―家族資本主義の形成
家族資本主義の帰結―機会不平等の政策的含意)
2 雇用効率と学習効率の接続―大学教育の経済効果(大衆化しても上昇する大卒プレミアム―平等化のための効率的公共投資;誰のための大学か―費用負担の経済分析;学習効率から雇用効率への接続―学び習慣仮説の提唱)
3 ポスト大学改革の課題―経営と政策のシナリオ(日本的家族と日本的雇用の殉教者―幽閉された学生の解放;制度改革から経営革新への転換―大学の使命―冒険・時間・仲間)
精神・制度・資源の再構築―みんなのための大学政策

著者等紹介

矢野眞和[ヤノマサカズ]
1944年、東京都生まれ、三重県松阪市育ち。東京工業大学工学部卒業後、民間企業勤務を経て、東京工業大学助手、国立教育研究所研究員、広島大学助教授、東京工業大学大学院社会理工学研究科教授、東京大学大学院教育学研究科教授、昭和女子大学教授、桜美林大学教授等を歴任。工学博士。現在、東京工業大学名誉教授、東京工業高等専門学校特命教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Moloko

3
経済分析として面白い点は、大学の「大衆化」で大卒が増えていても大卒の相対的な給料が上がり続けていて、費用負担の観点から見て大卒になって所得が増えて税収も上がるのに私立に対する助成が少なくて国があまり費用を払わずに私大出身者の所得税の恩恵を受けている点を数量的なデータから示した点。学力の高い層は家計が苦しくても通学させる傾向があるが、学力が中や下だと家庭の所得への依存が高くなる。しかし、学力が低くても大卒の学歴で学費に対する収益率が出るようだ。経済的な思考を欠いて教育予算を削って借金返済は賢くないようだ2017/03/05

Ucchy

0
著者曰く、世に蔓延する大学過剰論は誤りであり、大学に公金をもっと投入し、もっと大学進学率を上げるべきということだが、説得力がない。大卒者=スキル労働者であり、これを増やすことが社会全体にとって有用という主張も説得力がない。日本人は教育を私的なものと捉えているということはよく分かった。著者が挙げるデータは著者の主張を裏切っており、それについて「世の中が間違っている」の様な決めつけ型の主張が繰り返されるので説得力を感じなかったがデータそのものは興味深かった。統計的手法による社会分析の実例は勉強になった。2016/07/02

もりたく

0
大学の大衆化に賛成、市場化に反対という筆者の主張を経済学的アプローチで展開。裏付けとなるエビデンスも実証的であり、歯ごたえがある。大学は多すぎとかいう人に読んで欲しい本。2016/06/12

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