出版社内容情報
「世界都市化」「グローバル化」の80年代以降,池袋・新宿のアジア系外国人調査やボストン,フィラデルフィアの都市エスノグラフィの事例分析から,ワールドワイドに越境するエスニシティに注目し,ポストメトロポリス段階の大都市インナーシティを磁場とする21世紀都市社会学を構想.
目次
都市社会学研究の一つの道程
1 ゆらぎの都市社会学と二一世紀への戦略設定(都市と都市社会学にとっての一九九〇年代―二〇世紀システムと二一世紀システムの間;都市的世界/コミュニティ/エスニシティの多層空間―ワールド・パースペクティブ)
2 周辺世界の大都市インナーシティを最前線として(外国人居住者を受容するインナーシティ・コミュニティ;共生と隔離をめぐる社会学的実態―“池袋”の自画像をいかに描くか;「越境」アジア系ニューカマーズ調査の方法と問題群―リアリティの捉え方)
3 再構築される都市コミュニティ(都市コミュニティの再定義―より大きな都市コミュニティの枠組みへ;制度と実態のはざまにゆらぐサバーバニズム―先行するフィラデルフィア大都市圏の事例;都市エスノグラフィの新しい読みと発見―ホワイト『ストリート・コーナー・ソサエティ』からアンダーソン『ストリート・ワイズ』へ ほか)
著者等紹介
奥田道大[オクダミチヒロ]
1932年東京に生まれる。1955年東洋大学文学部社会学科卒業。1959年東洋大学社会学部専任講師。同助教授等を経て、1973年立教大学社会学部教授。1993年中央大学文学部社会学科教授。2003年同退職。現在、立教大学名誉教授、中央大学社会科学研究所客員研究員、社会学博士。著書に『都市コミュニティの理論』(東京大学出版会、1983、日本都市学会奥井復太郎賞受賞)などがある
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