出版社内容情報
真の「教養」を身につけ、「一歩先」を行くビジネスパーソンへ。東大発の唯一無二の新しいキャリア論。
知のフロントランナーたちは,なぜ抜きん出た成果をあげられるのか.どのような思考や方法を形成してきたのか.彼らが語る言葉から,「課題設定」という能力を得るためのヒントを探る.最先端で活躍する6人の,知的興奮に満ちたキャリア論.これまでの「教養」を超えて,時代に必要なパースペクティブの獲得へ.東大のリーダー育成プログラム(東大エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)から発信される一冊.
先駆的課題の発見に求められる教養(浅島 誠/発生生物学)
知と思考力1――サイエンス・リテラシー
横断的組織をまとめるコーディネイト力(秋山弘子/ジェロントロジー(老年学))
知と思考力2――データ蓄積と実証実験
技術と方法を結びつける応用力(岡村定矩/銀河天文学)
知と思考力3――分野の融合
現実の仕組みを把握するデザイン感覚(中島隆博/中国哲学)
知と思考力4――パラドックスの受容
根源的かつ論理的に理解する精神(家 泰弘/物性科学)
知と思考力5――ものの見方の変化
「何を」よりも「どのように」という問題意識(酒井邦嘉/言語脳科学)
知と思考力6――仮説の検証
【著者紹介】
東大EMP(東大エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかしくん。
34
私には雲の上の存在である東大EMPのお歴々の教授陣の対談集。「ビジネスエリートのための教養」がEMPの主目的の一つでもあり、彼らの今必要とすべき教養の定義は興味深い。「教養とは実益のあまりないお勉強でなく現代に最も必要な知的能力であり「サイエンスリテラシー」はその重要なテーマである(横山氏)。「いま必要な「教養」は、色々な知識をバランスよく受入するだけでなく、それをもと現実の把握、問題の分析、解決策の提示を示す「デザイン感覚」である(中島氏)。2015/05/17
お涼
14
職場の上の人からの宿題で読んだ。東大の先生6人のインタビューからなる1冊。思ったよりは面白かった。けど、後半に行くにつれて難しい話になり目が滑っていくばかり。救いは大好きなQuizKnockで見聞きしてる言葉や名前などが出てくるところかな。とりあえずサイエンスリテラシーが大事ということ。2023/10/29
魚京童!
14
それが何の役に立つんですか?2016/02/24
壱萬参仟縁
12
借りた本のページ数とずれてるが、これを使って書く。教養は12-13世紀にヨーロッパで大学が成立した頃、自由7科が定められたことに由来(30頁)。社会に問題があるから個人が苦しんでいる(68頁)。だからこそ、社会的に解決に向かう努力をせねば。2013/07/27
アルカリオン
11
半年間で受講料約628万円(!)の東大エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)のエッセンスがわずか1980円で手に入る。99.97%引き!いや、628万円引き!!▼もちろん受講体験と読書では比較になりませんが、非常に興味深い一冊でした。EMP発足時に「東大版MBA」とも言われていましたが、プログラムの志向・内容がMBAとは根本的に異なることはよくわかりました。2021/03/21