出版社内容情報
1990年代後半に起きたアジア通貨危機は,他国への危機の伝播と金融危機を伴う新しいタイプのものであった.「21世紀型の通貨危機」に対応するための,東アジアにおける望ましい国際金融システムのあり方を追究する.
目次
新しい国際金融システムの制度設計に向けて
第1部 望ましい為替相場制度のあり方(通貨危機後の東アジア経済圏における為替政策―intra‐dailyデータからのインプリケーション;東アジアにおける共通通貨バスケット導入の可能性)
第2部 為替相場制度と貿易関係の展開(為替相場のボラティリティが国際貿易に与える影響―東アジア5ヶ国のケース;インボイス通貨とバスケット・ペッグ制度―「新しい開放マクロ経済学」モデルによる分析;再論・為替レートのパス・スルー低下―わが国輸入物価による追加的な検証)
第3部 「21世紀型の通貨危機」をどう捉えるか(アジア通貨・株価の伝播と連動性;アジア経済危機とクレジットクランチ;通貨危機の政治経済学―アルゼンチンから学ぶ)
著者等紹介
福田慎一[フクダシンイチ]
東京大学大学院経済学研究科
小川英治[オガワエイジ]
一橋大学大学院商学研究科(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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