出版社内容情報
日本の経済・企業システムに関する幾つかの論点を,短期的な業績や環境面の変化から評価するだけでなく,内在的な論理のなかで,それがいかなる条件下で長期的にどのように有効に機能するかを実証的に明らかにする.あわせて90年代以降のアメリカ経済の実態も考察した.
内容説明
本書では日本の企業システム全体を評価するよりも、企業システムをめぐる諸条件やさまざまな企業システムを取り上げ、企業システムに関する実証的な分析を試みた。
目次
1 低価格競争の広がりと製造業の構造変化
2 日本的サプライヤ・システムとは何だったのか
3 日本鉄鋼大企業における生産管理体制の再編―「ライン」と「スタッフ」との関係を中心に
4 日本型金融システムの構造と展開
5 日本経済の構造変化と市場指向―「日本型経済システム」の綻びとその経済的意味
6 アメリカ製造業の衰退と再生の経済学―サプライ・サイド・エコノミクスから「ニューエコノミー」論へ
著者等紹介
植田浩史[ウエダヒロフミ]
大阪市立大学経済研究所助教授
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