岩波新書<br> 構造災―科学技術社会に潜む危機

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岩波新書
構造災―科学技術社会に潜む危機

  • 松本 三和夫【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004313861
  • NDC分類 504
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「人災」とされる福島原発事故.「人災」対「天災」という分類は,未曾有の大災害の真実を尽くしきれているだろうか.本書は,戦前から連綿と続く,日本社会に根をおろした「構造」にあえて眼を向ける.その「構造」から,科学技術と社会のあいだの危機のメカニズムを解明する.そして,問題克服の道筋をさぐる.

内容説明

「人災」とされる福島原発事故。「人災」対「天災」という分類は、未曽有の大災害の真実を尽くしきれているだろうか。本書は、戦前から連綿と続く、日本社会に根をおろした「構造」にあえて目を向ける。その「構造」から、科学技術と社会のあいだの危機のメカニズムを解明する。そして、問題克服の道筋をさぐる。

目次

序章 構造災としての福島原発事故
第1章 構造災とは何か―科学社会学の視点から
第2章 構造災のメカニズム
第3章 構造災の系譜
第4章 いま生まれつつある構造災
終章 構造災をのりこえる提言

著者等紹介

松本三和夫[マツモトミワオ]
1953年生まれ。1982年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士(東京大学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は科学社会学、リスク社会学、技術の社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Uzundk

5
うっかりやミスは人の災害、予測できなかったものは科学の災害、暴走するのは技術の災害。しかし世の中には危険性が指摘され、それを防ぐ手順があり、制御も可能だったはずのものが災害を引き起こす事がある。問題を先延ばしにして結果手を付けられない状態になった事柄をみんな知っている。そういうものを構造災と呼ぶ。原発にしても作り、運用し、使う人、批判する人まで含めて一つのシステムであると考えれば私達が、機能していなかった点は反省すべきである。責任を宙に浮かせて見ないふりをした故の災害があの311だと著者は指摘する。2014/11/27

シロクマとーちゃん

4
昨今のコロナ禍の中、過去の新型インフルエンザの流行を経て提起された危機管理体制の改善策は結局実行されていなかったことがわかった。また、次の流行に向けて万全な備えをすることもすでに難しいことが予想される。なぜなら、専門家会議の議事録すら残していないからだ。秘密主義の横行、悪い前例の踏襲など構造災の特徴が典型的に現れる日本の行政。官僚が能無しだと片付けるだけでは済まない。どう解決したらいいのか?本書では、立場明示型のインタプリタや研究助成が必要だと提言している。う〜む、そうなのか? 2020/06/30

Humbaba

3
ある一部の集団にとってのプラスが、全体にとってはむしろマイナスに働く。しかし、そのマイナスが正しく認識されずその組織の中では評価される。そのような状況が放置されている環境では健全な状態ではいられない。問題は、そのような状態をそもそも認識できていないという点にある。2017/05/23

ktytnd

3
科学技術というのは、どうしてもそれを利用していると、どうしても社会に何らかの問題を引き起こす。(利用する人の能力とか、技術それ自体の特性はここでは問題ではない)そうした問題の解決には、ファイアアーベントが述べるように、選択肢を一つに絞ることなく資本を提供し、官産学と民を繋ぐ中間者を設置して透明な議論をするべき、ということ。2014/05/05

まうやお

2
最初に「構造災」について5つの特徴をあげることによって、その概念を説明をし、今回の原発事故が構造災であることを証明しています。その原因は社会の構造にあるとし、その構造の始まりも示しています。「終章 構造災をのりこえる提言」に著者の危機感が表れています。2013/01/08

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