出版社内容情報
農業をとりまく「市場化」というグローバルな要素と,環境問題に象徴される「非市場的な要素の保全」というナショナルな要素の相剋は克服可能なのか.EU農政との比較分析を通して,新農基法時代を迎え日本農業が将来に向けてとるべき具体的政策手段の多様なあり方を追究する.
目次
食料自給と国民国家
土地利用型農業展開の基礎条件
農地取引における市場と組織
農地の整備と緑の政策
EUの条件不利地域政策
中山間地域の水田問題
条件不利地域農業の構造と直接所得補償
青果物のフードシステムと中山間地域活性化資金
農業環境政策と貿易問題
農村資源環境マネジメントの制度設計
EC農政改革の構造〔ほか〕