出版社内容情報
100以上におよぶオリジナルのテーマ別地図によって、終わることのない複雑さをかかえるバルカン半島、モザイク国家、1900年からはじまる移民、宗教、ロシアとのかかわりなどの諸相を、現代のバルカン半島地政学のスペシャリストが描く決定版!
内容説明
1990年代からつねに激動のなかにある国家と民族のモザイク、バルカン半島の複雑さを理解するための100以上の地図とグラフ。アルバニア、ボスニア、ヘルツェゴヴィナ、ブルガリア、クロアチア、ギリシア、コソヴォ、モンテネグロ、マケドニア共和国、セルビア、ルーマニア、スロヴェニア国家のなりたちとその変遷。ロシアの影響力と欧州連合への統合とのあいだで、大きな地政学的課題をかかえる地域。音楽とスポーツと遺産―バルカン半島がヨーロッパや世界におよぼす影響力。
目次
帝国の境界から国民国家へ(「ヨーロッパのトルコ」時代のバルカン半島;国民国家の形成 ほか)
再構築される社会(人口分布の特徴;人口の空間力学 ほか)
共同体と政治的アイデンティティ(アイデンティティの政治化;宗教と言語―集団的アイデンティティの媒体? ほか)
「大国のかけひき」の場であるバルカン半島(バルカン半島に直面する世界;国際的援助か保護国か ほか)
さまざまなバルカンらしさ(海外移住者たちのバルカン;変化しつつある観光目的地 ほか)
著者等紹介
カッタルッツァ,アマエル[カッタルッツァ,アマエル] [Cattaruzza,Ama¨el]
パリ第4大学で地理学博士号取得。サン・シール陸軍士官学校准教授
サンテス,ピエール[サンテス,ピエール] [Sint`es,Pierre]
地理学教授資格者。エクス・マルセイユ大学の地理学准教授であり、TELEMME(南欧=地中海、時間・空間・言語ワークショップ)に属する研究者でもある。地中海とバルカン諸国の社会を専門に研究
太田佐絵子[オオタサエコ]
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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