出版社内容情報
ベトナム戦争の最中1960年代半ばに創設された多様なアジア地域機構の設立過程を分析し、アジア地域主義の行方を展望する。
目次
序章 アジア地域主義とアメリカ
第1章 ジョンソン政権のアジア地域主義政策
第2章 ジョンソン構想の展開
第3章 アジア開発銀行
第4章 東南アジア開発閣僚会議
第5章 アジア太平洋協議会
第6章 東南アジア諸国連合
終章 結論と展望
著者等紹介
〓良鉉[ジョヤンヒョン]
1967年韓国に生まれる。1993年ソウル大学外交学科卒業。2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、韓国外交通商部外交安保研究院助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紙狸
21
2009年刊行。10年に大平正芳記念賞を受賞。著者は韓国人で東大での博士論文を本にした。アジアにおける多国間の協力組織、たとえばアジア開発銀行やASEANがどのように生まれてきたかを教えてくれる。ジョンソン米大統領は1965年4月、ジョンズ・ホプキンズ大で、ベトナムなどアジア政策に関する演説をした。この中でメコン川流域の経済発展のための多国間協力を提唱した。この構想が実現したわけではない。ただ、米国の多国間協力への志向、アジア諸国側の地域連携への努力が化学反応を起こし、様々な枠組みが生まれた。 2023/05/24