出版社内容情報
日本政治は第二次世界大戦後の経済復興にいかに立ち向かったのか.経済復興をめぐる政党政治の展開過程を,対外関係,労使関係,知識人の三つの視点を交えながら,社会党を軸に分析することで,戦後日本政治の形成を歴史的かつ実証的に解明する.
内容説明
あざやかに描かれる戦後政党政治の模索と挑戦。経済復興という政治課題を抱えていた戦後政党政治の展開を、日本社会党に着目して分析。そのブレーンとなった経済学者・有沢広巳にも焦点を当てながら、戦後革新勢力が理想と現実のあいだで揺れつつも果たした役割の意義に迫る。
目次
第1章 経済復興への政治的対応(政党間提携と階級対立;産業復興運動の提起と経済危機 ほか)
第2章 片山内閣と経済復興の模索(社会党と総同盟の経済路線;片山内閣と危機からの立直り ほか)
第3章 外資導入問題と安定化問題(外資導入問題と経済復興会議の解散;賃金統制と安定化問題 ほか)
第4章 経済復興からの方針転換(ドッジ・ライン;賃上げ闘争と中国貿易 ほか)
補論 有沢広巳の同時代経済分析
著者等紹介
中北浩爾[ナカキタコウジ]
1968年三重県に生まれる。1991年東京大学法学部卒業。1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程中途退学。立教大学法学部教授などを経て、一橋大学大学院社会学研究科教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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