内容説明
「ぶたくん、ここでまっててよ。じきもどるから」と、うさぎくんがいいました。「うん、まってるよ」うさぎくんをまつうち、ぶたくんはありのぎょうれつをみつけました。それから、きのはがかぜにそよぐおともききました。ゆうやけになっても、まだぶたくんはまっています。
著者等紹介
森山京[モリヤマミヤコ]
1929年東京に生まれる。「きつねの子シリーズ」(あかね書房)で路傍の石幼少年文学賞、『あしたもよかった』(小峰書店)で小学館文学賞、『まねやのオイラ旅ねこ道中』(講談社)で野間児童文芸賞、『パンやのくまちゃん』(あかね書房)でひろすけ童話賞を受賞
渡辺洋二[ワタナベヨウジ]
1943年東京に生まれる。『やいトカゲ』(あかね書房)、『ぽんぽん山の月』(文研出版)でそれぞれ絵本にっぽん賞、『アルマジロのしっぽ』(あかね書房)で赤い鳥さし絵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
8
返却棚で。うさぎくんの「まっててね」のひとことで、ひたすら待ち続けるぶたくん。それも、ちっとも辛さを感じさせない待ち方。ぶたくん、きみは素敵だ! ぶたくんみたいに生きられたら、きっと幸せだな。絵も味があって、いい♪2013/09/08
遠い日
6
究極の友情だなぁ。信じて疑わない心。友だちだもの、いつまでも待ってるよって、できそうでできないこと。ぶたくんの広い心と、うっかり者のうさぎくんの正直さに憧れます。2017/09/10
がる
6
ぶたくん、えらいな。 私だったら、待ちくたびれて泣いて帰ります・・・。2013/04/27
猿田彦
3
うさぎ君の待っててねの言葉でぶた君は野原で風や草のにおいを感じたり夕焼けの美しさに感動したり、星を見ながらずっと待っていました、一日中。その間にうさぎ君はぶた君が待ってるのも忘れ友達と遊んだりご飯を食べました。夜になってぶた君との約束を思い出したうさぎ君は急いでその場所に戻ります。ぶた君はちゃんとその場で待ち続けていてくれました。その時の何気ない会話が最高です。人を思いやるってこんな簡単な言葉でいいのですねというくらい簡素だけど相手に伝わります。ほっこり温かい気持ちになります。2020/08/26
ねがい
2
読んでいて、一緒に風のにおいをかいだような気分でした。絵がまた、好きです。2011/06/05