出版社内容情報
高坂哲史が、両親の遺した定食屋『てしをや』を妹とともに継いで三年。店は常連を中心に愛され、経営も軌道に乗ってきた。
そして、哲史に神様から託されたもう一つの大切な任務である「死者の未練を晴らすこと」もつつがなく進んでいく。
憑依された死者とともに哲史が作るのは、羽根つき餃子、〆の焼きそば、冬瓜のスープ…。湯気立つ温かな料理が、遺された人たちの心を癒していく――。
ところが順調なはずの哲史の日常は、てしをやにライバル店舗が登場したことで大いに乱されてしまい…?
内容説明
高坂哲史が、両親の遺した定食屋『てしをや』を妹とともに継いで三年。店は常連を中心に愛され、経営も軌道に乗ってきた。そして、哲史に神様から託されたもう一つの大切な任務である「死者の未練を晴らすこと」もつつがなく進んでいく。憑依された死者とともに哲史が作るのは、羽根つき餃子、〆の焼きそば、冬瓜のスープ…。ところが順調なはずの哲史の日常は、てしをやにライバル店舗が登場したことで大いに乱されてしまい―?温かい料理が伝えた気持ちに涙が自然と溢れ出す、ハートフルストーリー第五弾。
著者等紹介
中村颯希[ナカムラサツキ]
2016年、『無欲の聖女』(主婦の友インフォス社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさきち
77
今回は雨を種とした5編。それぞれ涙を誘い、魂達の思いに心つかまれるのもよかったけれど、昼間や神自身が登場しないなど今までにないシチュエーションも楽しめました。それにしてもこのボロ神社の神様、能力においてもユーモアにおいても有能すぎる。2025/06/27
はにこ
71
このシリーズ、やっぱり素敵。この世に死者の魂が贈る最後のメッセージ。相手を思いやり、しがらみから解放してあげているよね。お局様も、ヤンママだった女性も素敵。レストランとかで偽りのメニューありそう。。味音痴だから絶対気づかないし。。志穂ちゃんの正義心は分かるけど、やはり言えないよねぇ、普通は。敦志くん、意外としっかりしてるから手綱取ってくれるかな。続編希望。2025/06/05
桜
42
今回もウッカリ電車で涙する所でした。子供の幽霊とか、ベタ泣き案件じゃん!!でも「あざとさ」がなくて好き(*´ω`*) 妹志穂との「葛藤」も優しく美味しく解決しちゃう神様素晴らしい。2025/03/27
papako
38
クーポンでゲット。私にはお店は無理なだろうな。『てしをや』の兄妹ふたりと同じような思考回路だわ。ライバル店の口コミは気になるし、ズルをしているお店は許せない。ひとりでぐるぐるしてドツボにハマりそう。マンネリではあるけど、サクッと楽しめました。妹は無事にカップルに。神様と主人公の絆はしっかり。だけどどこに物語が進んでいくのか?このままなんとなく続いていっちゃうのはもったいないかな。2025/04/11
なな
22
気づけばもうシリーズ5。最後の冬瓜のスープで泣く。私も飲んでみたい。2025/05/21