出版社内容情報
尊王攘夷から征韓論へ,明治期のナショナリズムはなぜ急速に帝国主義へ変貌していったのか? 短命におわった古典的国民主義に,戦後の“自由”を重ねあわせた,占領下での特異な年度講義.のちに視点を変えて「開国」論への途をひらいた.(解題:宮村治雄)
内容説明
尊王攘夷から征韓論へ、明治期のナショナリズムは、なぜ急速に帝国主義へ変貌していったのか?短命におわった古典的国民主義に、戦後の“自由”を重ねあわせた、占領下での特異な年度講義。
目次
序説 国民(ネーション)および国民主義(ナショナリズム)についての若干の予備的考察
第1章 前期的国民主義の諸形態
第2章 近代国民主義の古典的形成
第3章 征韓論(と征台論)
第4章 自由民権論におけるナショナリズム
附論 その後の歴史的概観
感想・レビュー
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pyonko
5
1巻が江戸時代までの思想の成立について。2巻は明治前後の日本における、ナショナリズムの萌芽についての講義になると思う。まず、西洋とアジアのナショナリズムの比較から入り、次に西洋のナショナリズムの類型化を解説し、それから本論に入って行くのでわかりやすいと感じた。元々は、講義録=学生向けに考えられたものなのだから当たり前なのかもしれないが、初学者でも手に取りやすいと思う。2015/06/19
Hideki Ando
2
ナショナリズムに関して、非常にわかりやすく、頭の整理ができたと思う。2010/10/09