内容説明
介護保険にみられる契約型利用関係など、福祉サービスにおける利用関係の多様化の中で、社会福祉における権利や人権を論じていくうえで重要となる論点を提示し、そこに含意されている多様な要素を捉えることのできる理論的フレームワークを探求。その中で、個人と社会と国家がどのような関係にあるべきなのかを原理的に問い直す。
目次
第1部 利用関係の多様化(福祉サービスの利用者像;福祉サービスと契約―消費者としての利用者;保護を必要とする利用者―支援と自律;自立を求められる利用者―生活保護と自立支援)
第2部 人権理論の再構築(利用者像の多様化と福祉の権利;福祉と人権理論の再構築;人権と基本的ニーズ;社会福祉の利用者と人権の理論)
著者等紹介
秋元美世[アキモトミヨ]
1954年、東京都生まれ。1985年、東京都立大学大学院社会科学研究科基礎法学専攻博士課程修了。同年、東京都立大学法学部助手。その後、茨城大学人文学部社会科学科専任講師、助教授を経て、1997年に同教授。1998年、東洋大学社会学部社会福祉学科教授。博士(社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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