日本政治思想史―十七~十九世紀

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日本政治思想史―十七~十九世紀

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  • サイズ B6判/ページ数 476,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130331005
  • NDC分類 311.21
  • Cコード C1031

内容説明

「御威光」の支配から文明開化まで―何が起きたのか。江戸から明治半ばの日本へと遡航し、政治をめぐる思想を斬新な視点で描き出す。歴史を知る楽しみに満ちた、刺激的なタイム・トリップ。

目次

本書への招待
「中華」の政治思想―儒学
武士たちの悩み
「御威光」の構造―徳川政治体制
「家職国家」と「立身出世」
魅力的な危険思想―儒学の摂取と軋轢
隣国の正統―朱子学の体系
「愛」の逆説―伊藤仁斎(東涯)の思想
「日本国王」のために―新井白石の思想と政策
反「近代」の構想―荻生徂徠の思想〔ほか〕

著者等紹介

渡辺浩[ワタナベヒロシ]
1946年横浜市に生れる。1969年東京大学法学部卒業。現在、東京大学教授(大学院法学政治学研究科・法学部)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかる

18
レポート用。江戸時代+明治初期の思想。この時代で割と日本研究は進んでいるのだ。 幕府の権威の保障する論理、朱子学奨励の根拠、幕末尊王攘夷/大政奉還を支える解釈など。ざっとおおまかに眺められるというところで全体像を掴みやすい。さすが東大出版。2020/09/20

恋愛爆弾

17
前半は「江戸時代入門」みたいな書きぶりでやや面喰らうが、新井白石論の第八章から一気にギアが上がる。白石のやばすぎる天皇観や山県大弐の思想を(批判的に)紹介するのは本書ならではではないか。393ページ「「幕末」には、あるいは自己保存のために、あるいは自己主張のために、あるいは自己肯定のために、誰もが「尊王」を叫んだ」などは、安易に平田国学だの記紀だの天皇だの天孫降臨だのに縋るいまの自称ラディカル現代思想オタクたちに聞かせてやりたい。なお、同性愛の紹介の仕方はぜんぜんダメ。 2024/09/01

coolflat

16
176頁。徳川日本において、おそらく最も頻繁に論じられ、思想的影響力の大きかった儒学者、それは荻生徂徠である。徳川儒学史は、彼の出現によって様相を一変する。彼以降は、朱子学者たちも徂徠学を意識している。いわゆる国学も、それに触発されている。その影響は深く、大きい。彼は朱子学を批判して独自の儒学体系を築いた点で、伊藤仁斎に似る。しかし、江戸に居て将軍に近接し、政策提言もした点では、新井白石に準ずる。しかも、彼は仁斎の経書解釈を厳しく批判し、白石流の改革を強く否定したのである。2023/10/20

かんがく

11
江戸時代から文明開化までの思想を儒学を中心に記述。一篇ごとが短いので、知っていることも多かったが、篇ごとを関連づけながら書かれているので知識が繋がった。荻生徂徠については、今まであまり気にしていなかったが、江戸時代の思想の転換点にいるということがわかった。2018/08/26

小鈴

11
日本に思想や哲学は無かったのか?いや、そんなことはない。江戸時代の儒教の受容と独自の進化が、対抗的に国学を生み出し、日本とは何かを規定し続けた。黒船が江戸湾にやってきてたった14年で徳川政府が瓦解したのは、外圧に寄るからではない。思想的に西欧文化を受容し、理解したため自ら開いたのだ。関が原の戦いに勝ち、二世紀続いた徳川の世から明治維新(近代化)に至る思想の展開の進展が非常に興味深く、スリリング。戦国時代を終わらせた徳川初期は、統治の原理として儒学、特に朱子学を採用。太平の世で朱子学が浸透すればするほど、ア2010/03/28

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