出版社内容情報
内田 康夫[ウチダ ヤスオ]
著・文・その他
内容説明
めったに贈り物など受けとったことのないルポライター、浅見光彦のところに大きなダンボールの包みが届いた。中味はなんと姫鏡台。差出人は浅見の初恋の女性、夏子だった。なぜ夏子は姫鏡台などを送ってきたのか?淡い初恋の思い出をたぐりよせるように、浅見は夏子の嫁いだ文瀬家の豪邸を訪ねるが…。さまざまな鏡をめぐり、浅見の名推理が冴える傑作短編集。表題作ほか2編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
61
短い中にトリックと理由を押し込めなければならない短編は、さぞ作るとき苦労されるだろう。だからといって、手を抜かないんだなぁ…。ちゃんといろんな取材もして。2勝1敗…。私の好みではあれかなぁ?とか、勝手に想像したけれど、内田さんのアイデアは、本当に驚かされる。短編を続けて読んだから、長編が読みたくなったなぁ。2015/04/04
がたやぴん
35
シリーズ12。表題作を含む短編集。短編だといつもの感じは難しいのだろう。ホラーサスペンス寄りの作品だった。【ヒロインは出てないのと一緒】2015/05/05
ヨーコ・オクダ
21
タイトルに「鏡」が入った短編3本収録。と言うても、ちゃんとストーリー内で鏡が生かされてるのんって表題作の「鏡の女」だけちゃうかなぁ。「地下鉄の鏡」では、まさに飛び込み自殺防止のためにホームの端っこに設置された鏡のことが描かれてるけど、謎解き要素としては間接的にしか絡んでへんし…。「透明な鏡」に関しては、ほぼこじつけ状態(苦笑)内田センセはあとがきでこれら3つの作品を「2勝1敗」と自己評価されている。1敗はどれやろか?やっぱり「透明な鏡」かな??2019/04/26
十六夜(いざよい)
15
「鏡の女」「地下鉄の鏡」「透明な鏡」という鏡に纏わる三作を収録した短編集。いつもの長編でさえサクサク進むのに、短編だとさらにさらっと読めすぎて印象が薄くなってしまうのが残念。夏子さんは何故あんなクソみたいな旦那と結婚したんだろ。2018/11/14
マーボー王子
5
お化けと女が苦手という光彦の弱みがよくわかる短編集。女性の直感力というか、未来を予見する不思議な力がテーマ?結婚できない光彦像が明確になったかも。2014/05/01
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